- 2021/10/08 掲載
富士通、「AI体操採点システム」のAI技術をウェルビーイング領域へ適用する実証を開始
本ソリューションは、Webカメラの前で指示された5種類のポーズをとったユーザーの画像データから、AIがユーザーの腰回りを中心とした体幹の柔軟性や可動域を解析・評価し、改善のためのエクササイズを個々に提案するものです。
本ソリューションは、国際体操連盟(本部:スイス ローザンヌ、会長:渡辺守成)様と共同開発し、2019年より体操の国際試合にも使われている、人の動きをマーカーレスで分析する「AI体操採点システム」の技術を基に、当社が新たに開発しました。
当社は、本実証を通じて、人の動きのデジタル化技術を活用した、ウェルビーイング向けソリューションを拡充していきます。
■背景
昨今、新型コロナウイルス感染症の脅威が続く中、外出自粛の要請にともなう活動制限や運動不足による健康二次被害、加齢による心身の脆弱性が顕著になる高齢者のフレイルなどが問題になっています。これらの予防には、体の状態を定期的にチェックし、運動を習慣化することが重要です。
当社が国際体操連盟様と共同開発し、すでに体操の国際大会で使われている「AI体操採点システム」は、3DセンサーとAIを活用し、競技者の動作を解析することで採点を支援します。今回、人の動きをデジタル化し測定する本技術をウェルビーイング領域に役立てるため、健康増進ソリューションのプロトタイプを開発しました。
一方、国際体操連盟様では、「体操を通じて健康寿命を延ばすことで人々に幸せをもたらす」という理念のもと、体操を通じた様々な健康関連施策を計画しています。当社は、国際体操連盟様の理念に賛同し、今回、「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」に併せて開設されるSante Gym内において、本ソリューションの実証コーナーを設置し、一般来場者に体験してもらう予定です。
■ソリューションの概要
ユーザーは、Webカメラの前でアプリが指示する5種類のポーズをとります。Webカメラで撮影した体のデータに対し、AIが骨格を当てはめ、腰回りを中心とした各部位の柔軟性や可動域を測定します。それらの測定値に対しAIが評価を行い、結果に応じた改善エクササイズを提案します。
なお、アプリが提示するポーズや評価モデル、および改善エクササイズは、早稲田大学スポーツ科学学術院 金岡恒治教授によるスポーツ科学の研究成果に基づいて行っています。
注1 Sante Gym:2021年10月18日(月曜日)から開催される「2021世界体操・新体操選手権北九州大会」の期間に、大会組織委員会様と自治体などにより、福岡県内各地に期間限定で開設・運営される健康増進イベントのための施設。
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