- 2024/02/26 掲載
ドイツとオランダの中銀、23年は大幅な損失計上 赤字続くと予想
[フランクフルト/アムステルダム 23日 ロイター] - ドイツとオランダの中央銀行は、23日に発表した2023年の決算で大幅な損失を計上し、今後もさらなる損失が発生するとの見通しを示した。向こう数年間、国庫への配当支払いが実施されない可能性が高い。
急激な金利上昇によって市中銀行への利払いが膨らんだことから、欧州中央銀行(ECB)と一部の各国中銀は多額の損失を出している。
ドイツ連邦銀行(中央銀行)は昨年、216億ユーロ(233億6000万ドル)の損失を計上し、引当金がほぼ全額消えた。オランダ中銀の損失は35億ユーロ。両中銀ともに損失額はほぼ予想通りだった。
ナーゲル独連銀総裁は「厳しい状況は数年続く。今年も相当な額の損失を予想している」とした。23年の損失は引当金のほぼ全額を消し去り、損失額のうち24億ユーロ分は準備金でカバーするとしている。
オランダ中銀は将来の損失をカバーするのに十分なバッファーを持っていると強調し、政府による資本増強は検討されていないとした。
関連コンテンツ
PR
PR
PR