• 2024/02/23 掲載

NYダウ、4万ドル視野=AI期待、ハイテク株主導

時事通信社

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【ニューヨーク時事】22日の米株式市場では、優良株で構成するダウ工業株30種平均が初めて3万9000ドル台に乗せて取引を終えた。きっかけは人工知能(AI)向け半導体で急成長した米エヌビディアの好決算。AI関連企業の成長を見据えたハイテク株買いは当面続きそうで、ダウが近く4万ドル台を付けるとの観測が早くも浮上している。

エヌビディアが21日発表した2023年11月~24年1月期決算は、売上高と純利益が四半期ベースで過去最高を記録。文章などを自動作成する生成AI向け半導体需要の堅調ぶりが再確認されたことで関連銘柄が買われ、22日の日米欧株式相場はこぞって史上最高値を更新した。日経平均株価が終値の最高値を塗り替えたのは1989年末以来34年ぶり。

生成AIの普及加速に加え、米経済が成長とインフレ抑制を同時に実現するという見通しが米相場を押し上げている。ダウは今年1月以降、最高値を13回更新し、ハイテク株中心のナスダック総合指数も最高値圏で推移している。

市場関係者は「今後もハイテク銘柄への資金流入が続き、ダウは4万ドル台に到達する」と予想。米株高が日本株に波及する構図は変わらず、日本の株高も当面継続するとみている。

ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ時期が相場を左右する状況は続きそうだ。物価上昇圧力が緩和されなかったり、雇用情勢の堅調さが維持されたりすれば、市場が6月で織り込みつつある利下げ開始観測が見直しを迫られ、相場に急ブレーキがかかる恐れもある。

【時事通信社】

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