- 2024/02/15 掲載
米自動車ディーラーの第4四半期決算、新車利幅が縮小
[14日 ロイター] - 米自動車ディーラー数社が今週発表した四半期決算は、利益が振るわなかった。不安定な経済情勢の中、客を引き付けるための値引きやインセンティブが新車の利幅を圧迫していることが理由。
幹部らによると、生産台数が増えて供給ひっ迫が緩和したことも利幅を縮小させている。過去数年、旺盛な新車需要と人気車種の供給不足を背景に高値を維持できた状況とは対照的だ。
コックス・オートモーティブは13日発表したリポートで、新車の値引きとインセンティブが増え続け、自動車ディーラーとメーカー双方の価格と収益率を圧迫しているとした。
コックスによると、電気自動車(EV)もディーラーにとって懸念の種だ。EVは維持費が高く、再販価格が低いため需要にばらつきがあるためだという。さらに、米EV大手テスラが仕掛けた値下げ競争により、米国でのEV価格はこの1年、大幅に下がっているとコックスは指摘した。
米自動車ディーラー最大手オートネーションの第4・四半期決算は、利益が予想に届かなかった。マイク・マンリー最高経営責任者(CEO)は13日の決算発表時の電話会議で「新車の利幅は引き続き縮小しているが、第4・四半期は月120ドル程度で、縮小幅は以前の四半期よりは控えめだった」と述べた。
一方、リチア・モーターズは新車の利幅が7.9%に下がったと述べた。
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