[５日 ロイター] - スイス金融大手ＵＢＳのエコノミストは、このところの米経済指標で労働市場の底堅さが示されていることなどを踏まえ、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は３月の会合では利下げを見送り、５月に利下げに着手するとの見方を示した。

ＦＲＢは１月３０─３１日に開いた連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で金利据え置きを決定。声明で「インフレ率が持続的に２％に向かっているとの確信がさらに強まるまで」利下げが適切になるとは予想していないとしたほか、パウエルＦＲＢ議長もＦＯＭＣ後の記者会見で３月の利下げを約束することは控えた。

ＵＢＳのエコノミストは２日付のメモで「ＦＯＭＣとＦＲＢ議長は過渡期にあり、３月に利下げに着手するとの考えにまだ納得していない」と指摘。ＦＲＢは５月に０．２５％ポイントの利下げを決定するとの見方を示した。ＵＳＢはこれまでは３月に最初の利下げが決定されると予想していた。

ＦＲＢの金融政策を巡っては、米金融大手ゴールドマン・サックスも先週、利下げ開始時期の予想を３月から５月に後ずれさせた。バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）グローバル・リサーチは最初の利下げは６月になるとの見方を示している。