- 2024/01/31 掲載
米UPS、24年通期売上高見通しが予想下回る 1.2万人削減も
[30日 ロイター] - 国際貨物輸送大手の米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が30日に発表した2024年通期の売上高見通しは920億─945億ドルと、アナリスト平均予想(955億7000万ドル)を下回った。また従業員1万2000人を削減するほか、トラック輸送仲介事業を手掛けるコヨーテの戦略的選択肢を模索すると発表した。
株価は8%安の145.32ドルとなった。
キャロル・トメ最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議で、全ての事業で取扱高、売上高、営業利益が減少する「困難かつ失望的な」年を迎えるにあたり、10億ドルのコスト削減を計画していると述べた。
UPSは24年下半期までは事業環境は改善しないと予想している。
ブライアン・ニューマン最高財務責任者(CFO)は、全米トラック運転手組合(チームスターズ)との新たな労働契約による人件費の上昇もUPSの利益を圧迫しており、第1・四半期の連結営業利益率は今年最低になる見込みと述べた。
UPSは年後半には1日平均取扱高が回復すると予想しているが、トメCEOは「アマゾンを除く米国の宅配小包市場の成長率は1%未満しか見込めない」とした。アマゾンは昨年、UPSの売上高の11.8%を占めた。
23年第4・四半期決算は売上高が前年同期比7.8%減の249億ドルとアナリスト予想の254億3000万ドルを下回った。
調整後1株利益は31.8%減の2.47ドルだったが、アナリスト予想をやや上回った。
関連コンテンツ
PR
PR
PR