- 2024/01/17 掲載
物価、1年後「上がる」は79.3%に減少 値上げ鈍り=日銀アンケート
[東京 17日 ロイター] - 日銀が17日発表した「生活意識に関するアンケート調査」(第96回<2023年12月調査>)によると、1年後の物価が「上がる」と予想する回答者の割合は79.3%となり、前回9月調査の86.8%から減少した。企業の価格転嫁の勢いが鈍る中、物価上昇を予想する人の割合は高水準を維持しながらも減っている。
1年後の物価予想では平均値が10.0%上昇、中央値が8.0%上昇。平均値、中央値ともに9月を下回った。中央値が前回を下回るのは20年9月調査以来。1年後の物価について「かなり下がる」との回答は0.0%となった。ゼロ%となるのは18年3月調査以来。
5年後に「上がる」との予想も9月調査の80.7%から76.5%に減少した。毎年の変化率予想は平均値が7.6%上昇、中央値が5.0%上昇だった。
日銀は2%の物価安定目標の実現には家計や企業のインフレ期待の高まりが重要と位置付けており、同アンケートは家計のインフレ期待の動向を把握する指標のひとつとなっている。調査期間は23年11月9日から12月5日。
(和田崇彦)
PR
PR
PR