- 2024/01/16 掲載
トルコ中銀、インフレに必要なら行動 総裁がNYで投資家説明会
[アンカラ 15日 ロイター] - トルコ中央銀行のエルカン総裁は11─12日に米ニューヨークで開いた投資家向けの説明会で、中銀が引き続きインフレリスクを警戒しており、必要に応じて行動を取る用意があると述べた。参加者が明らかにした。
総裁は、物価安定を持続させるために必要な限り金融引き締めを維持する考えを示したという。
エルドアン大統領は昨年6月に米ウォール街の銀行出身のエルカン氏を総裁に任命。エルドアン氏の意向で続けられてきた金融緩和策の修正にかじを切った。
エルカン総裁は説明会で、12月に引き締めペースを緩めた理由について、ディスインフレを定着させるのに必要な政策の水準にかなり近づいたためだとし、引き締めサイクルを「できる限り早期に」終了させると語ったという。
説明会に参加したある米投資家は、中銀新陣営への信頼を理由にトルコ関連投資に自信を持てたと指摘。エルドアン氏が再び混乱を引き起こす可能性はあるが選挙を意識する必要がないため、経済立て直しの時間はあると語った。
主催者や出席者によると、説明会にはゴールドマン・サックス、ブラックロック、UBS、モルガン・スタンレーなどから約300人が参加。
ロイターは今月、ピムコとバンガードが昨年終盤にトルコ市場に復帰したと報じた。
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