- 2023/12/20 掲載
カナダが全乗用車EV化、35年までに販売義務付け 脱炭素規制
[オタワ 19日 ロイター] - カナダ政府は19日、国内で販売するスポーツ多目的車(SUV)、クロスオーバー車、小型トラックをはじめ全ての乗用車を2035年までに二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスを排出しない「ゼロエミッション車(ZEV)」にすることを自動車メーカーに義務付ける規則を発表した。
26年までに少なくとも20%、30年までに少なくとも60%をZEVにする。業界関係者によると23年第3・四半期の新車販売台数に占める電気自動車(EV)の割合は12.1%だった。
ギルボー環境相はこの規制について、EVの購入が限られているという問題に業界が対処することを支援すると説明した。
カナダの温室効果ガス排出量の約22%は自動車による排気ガスなど交通・運輸関連分野が占めている。
米カリフォルニア州でも35年から新車販売の全てをプラグインハイブリッド車(PHEV)、EV、もしくは水素燃料電池車にするという規制を既に採用しており、米国内では合計17州がこの規制を導入する計画だ。
一方、カナダの自動車業界は、EVのコスト高に言及し規制の効果に疑問を呈した。さらに地方で充電設備が十分に整っていないという問題も挙げた。カナダの国土は世界で2番目に大きいが人口はわずか4000万人程度で人口密度が低い。
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