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自社やサービスの認知拡大のためにTwitterを活用しているものの、成果が出ずに悩んでいる担当者も多いのではないでしょうか? あるいは、活用を検討しているけれど、「知名度のある大手企業や代表的な商材を持つtoC(消費者向け)企業でなければ、フォロワーを増やすのは難しいのではないか」と考えているベンチャー企業やBtoB企業の方もいるでしょう。本稿では、BtoBベンチャー企業で広報を務める私自身が実践してきた、自社のファンを増やすTwitterアカウントの育て方をご紹介します。
ベンチャーやBtoB企業こそTwitterを活用すべき理由
最初に、なぜベンチャー企業がTwitterを活用すべきなのか、その理由について解説します。
言うまでもないですが、SNSは製品・サービスの認知拡大や、採用ブランディング、イベント集客のための手段として有効です。無料の個人アカウントを使用すれば広告費用はかからないので、手軽に始められるのもメリットです。また、投稿内容に変化を付けてその反響を見ることで、新サービスや企業の取り組みに対する世の中の関心度を測ることができるのもポイントです。
中でも、ベンチャー企業やBtoB企業におすすめしたいSNSは「Twitter」です。面識のある者同士でつながる傾向が強いFacebookは、新しいフォロワーを獲得することには不向きです。また、写真が不可欠なInstagramは、無形の商材を扱う企業にとってはハードルが上がるでしょう。
その点、知らない人同士でも気軽にフォローし合えるTwitterなら、運用次第で多くのフォロワーを獲得し、企業や製品に対する認知を広げることが可能です。また、人々の目を引くような商品がなくても、140字の中身を工夫することで反響を集められます。
では、どのようにフォロワーを獲得していけば良いのでしょうか。有名な大手企業なら、そのブランド力でフォロワーを集められるかもしれません。中小企業も、1つでも有名なBtoC商品を扱っていたら、そのファンがフォローしてくれることが期待できます。しかし、まだ知名度の低いベンチャー企業やBtoB企業の場合、興味を持ってもらうことは難しいでしょう。
しかし、諦める必要はありません。企業としてのブランド力がなくても、誰もが知る有名商品を扱っていなくても、フォロワーを集め、自社のファンを増やす方法はあります。その詳細について次の章から説明します。
まずは「情報」より「共感」を
知名度の低い企業が、単に製品・サービスや取り組みに関する「情報」を発信しても、数ある広告の1つとして受け流されてしまうのが現実です。むしろ「情報」を投稿すればするほど、見る人に「うっとうしい」「しつこい」などの悪印象を与えてしまう可能性があります。悲しいことに「知らない企業のよくわからない人」が発信する情報は、多くの人にとって単なる雑音にすぎないからです。
そこで大事なのが、発信者の「個」を出すこと。企業の知名度が不足している以上、まずは個人に興味を持ってもらい、人々からの信頼を得ることが重要です。たとえば、まったく知らない企業の商品でも、家族や友人が働いている企業のものなら「どんな商品だろう」「買ってみたい」と思いますよね。個人に対する信頼が、商品や企業への興味につながるケースは少なくありません。だからこそ、知名度の低いベンチャー企業やBtoB企業ほど、Twitterでの発信において「個」を出すことが求められます。
このような理由から、ベンチャー企業がTwitterを始めるなら、企業アカウントより個人アカウントが向いています。企業アカウントで投稿した内容にコメントを付けて個人アカウントでリツイートするなど、併用するのもおすすめです。
プライベートであまりTwitterを使わない人の場合は「個」を出すことが難しいと感じることもあるでしょう。しかし、そう難しく考える必要はありません。ポイントは組織人としてではなく、個人としての思いや考えを言葉に込めることです。ポジショントークではない、あなた自身の言葉は、見る人の「共感」を誘うことにつながります。
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