ソーシャルとオフソーシャルから、アーリーアダプタの声をピックアップ
SNSとリアルイベントを融合させたソフトバンクモバイルの取り組み
新製品のタッチ&トライで、ユーザーからの貴重な意見も

ソフトバンクモバイルの渋谷 絢氏は「スマートフォン情報局は、ソフトバンクの商品をより身近に感じていただき、お客様の生の声を拾いたいという想いでつくったサイトです。今回の企画は、オフソーシャルという言葉があるように、実際にFacebookページでファンになっていただいた方々を中心に、SNSのみならずリアルな場での体験を通じて、商品の良さを知っていただくことを目的に開催しました。」と本イベントの狙いについて説明する。
当日は、こうした機種の紹介のみならず、ひとり1台ずつ203SHが配布され、タッチ&トライで実際に写真や動画を撮って確かめられた点も好評を博したようだ。
同社の福田友穂氏は「単調な説明会にならないように、多くの説明員を配置しました。スマートフォンの特徴を伝えるだけでなく、お客様にタッチ&トライしていただき、実際に手に取ってもらい時間をかけて体験できるようにしました。できるだけお客様に楽しんでいただきたかったため、203SHを使って3Dゲーム大会も催しました。」と本イベントで工夫を凝らした点について説明する。
特に3Dゲーム大会では、スマートフォン上で重い処理がサクサクと行われ、ストレスがなくゲームを楽しめたことで、203SHのパフォーマンスも確認できた。
本イベントを振り返ってみると、参加者のアンケート調査結果では約9割が「満足」と答えてくれたという。スマートフォンをカバンに入れたまま操作が可能な「クリップディスプレイ」など、普段あまり聞けないような情報を現場で聞けたり、逆にユーザーからの貴重な意見も集まった。
たとえばイベント終了後のFacebookの書き込みでは「IGZOもいいのですが、電源キーの位置が上なので、下の方にあるハードキーで画面のオンオフができるのは便利です。」といった建設的な意見もみられた。
「スマートフォン情報局にアクセスするユーザーは、203SHのような尖がった端末に強く興味を持つコアな方が多かったのですが、実際には男性だけでなくて、女性のお客様も予想以上に参加していただき少し驚きました。Facebookを通じて集まったお客様が、まだ一般的に浸透していない最新情報に触れ、その喜びを発信していただけることに期待しています。また他キャリアの携帯電話をお使いのユーザー様もいらっしゃって、実際に比較検討したいという声もありました。」(渋谷氏)。

「今後の課題としては、誘導段階における情報の拡散方法を工夫してゆき、ページ自体の活動がより広がるような仕掛けを組み込むことで、さまざまなイベントを展開していきたいと考えています。」(福田氏)
ユーザーの要望をとらえ、商品企画を加速するSNSの活用法

プロダクト・サービス本部
商品企画統括 戦略推進部
クリエイティブ企画課
渋谷 絢氏
スマセレとは、人気の高いホームデザインやアプリケーションをパックにして一括ダウンロードできる、スマートフォンの“かんたんカスタマイズサービス”だ。異業種のFacebookファンとスマートフォン情報局のファンが交流し、アンケートを取りながら開発していったという。同社ではこのようにユーザーの声を可能な限り反映した商品を、今後も積極的に展開していく意向だ。例えば、いま収集中の情報は、今年の夏モデル以降の商品に反映されていくことになる。


プロダクト・サービス本部
商品企画統括 戦略推進部
クリエイティブ企画課
福田友穂氏
「今回のイベントで行われたタッチアンド&トライについては特に反応が良かったため、また折をみてやっていきたいと考えています。これはお客様のユーザー・エクスペリエンスを伝えていただける大きな機会でもあると考えています。イベント自体も可能であれば少し規模を広げつつ、商品企画部のメンバー全員でお迎えできるような体制に整えられればと考えています。」(福田氏)
次回のイベントは現時点では未定だが、他メーカーの製品についても同様のイベントを開催したいという話もある。ぜひ刮目して楽しみに待ちたいところだ。