「遅い!」のクレームを払拭、DMM.makeが採用したスタートアップ向け無線LANとは
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スピードが遅い、利用者が増えるとつながらない……
2014年11月、合同会社DMM.comによって秋葉原の地に開設された。主に製造業のスタートアップ企業が、少ない資金力でも高度なプロトタイプ開発が行えるようにと、モノ作りのための最新設備を備えた工房を一般解放するとともに、さまざまな企業や個人同士が出会うことで新たなビジネスが生まれることを狙ったコワーキングスペースも提供する。実際、ここから巣立ったスタートアップ企業や、この場での出会いがきっかけで実を結んだプロジェクトやコラボレーションは数知れない。
そのDMM.make AKIBAは、開設から4年以上が経過し、一部の設備の使い勝手にユーザーから不満の声が上がることもあったという。その1つが、無線LANの設備だった。DMM.make AKIBA テックスタッフ 日野圭氏は次のように述べる。
「とにかく無線LANのスピードが遅くて、ユーザーからクレームが上がることもしばしばでした。DMM.make AKIBAの開設作業が急ピッチだったせいか、ユーザーの数と無線LANアクセスポイント(AP)の能力が釣り合っていませんでした。一応、法人向けのAP製品を導入していたのですが、カタログスペック上は50ユーザーのアクセスに耐えられるはずが、実際には20ほどしか許容できず、まったく能力不足でした」(日野氏)
DMM.make AKIBAでは、スペースをイベント用に貸し出すこともあり、200人ほどのユーザーが集まることもある。そんなときには、APの能力が追い付かずに、無線LANにつなげられないユーザーが続出した。
また一部のスペースは、契約企業の占有スペースとして貸し出していたが、そこへ外から持ち込まれる無線機器の電波とAPの電波が干渉を起こした結果、通信状況が不安定になることもあった。しかし、実際にどこでどのような干渉が起こっているのかを正確に把握する手段がなく、なかなか状況を改善できなかったという。
さらには、モノ作りのプロトタイピングに特有の問題もしばしば起こっていたと日野氏は話す。
「IoTの製品開発では、通信速度が比較的遅いIoT機器を無線LANに多数接続することもあります。その際、遅い機器に引きずられて、同じAPにつながっているほかのデバイスの通信速度も遅くなってしまうことがあります。こうした現象にも、長らく悩まされていました」(日野氏)
複数の課題を抱えていた日野氏も、現在は無線LAN関連で頭を抱えることはなくなったという。製造業のスタートアップ企業を満足させ、IoT製品の開発を邪魔しない無線LAN環境をどのように構築したのだろうか?
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