いつまで「神頼み」? リスク回避と顧客体験を両立するデータベース運用のあり方とは
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データベースは新たなビジネス創出の最重要インフラ
従来の「データを整理・保存」のための役割から、「データを使って新しいビジネスを創る」ための情報基盤へと、企業や世の中の認識が大きく変わってきたためだ。その変化の具体的な背景に、大きく3つのポイントがあると指摘するのが、30年以上データベース関連のプロジェクトを手がけてきたSQL Serverの第一人者、Winテクノロジ 技術フェロー特別役員の熊澤幸生氏だ。
「第1に、取得可能なデータが激増したことです。スマートフォンの普及も相まって、取得できるデータの量や種類が増え、企業の内部に大量のデータが蓄積されています。このビッグデータをビジネスや業務に活かす方法を模索しているお客さまが多くいらっしゃいます」(熊澤氏)
2つ目が、続々と登場する新しいテクノロジーの興隆だ。これまでコンセプトにすぎなかった技術も、膨大なデータを高速処理できるデータベースやハードウェアなどが出そろい、現実のビジネスに使えるようになりつつある。
そして3つ目は、クラウドの拡がりだ。自前のサーバやネットワーク機器を持つことなく、新しいWeb サービスやシステムをすぐに立ち上げられるクラウドは、新規事業やスタートアップ企業にとって、必要不可欠の基盤となった。データベースにもクラウドから生まれる膨大なビジネスデータを蓄積・取引するための基盤としてのパフォーマンスが求められる。
データビジネス創出の根幹を担うデータベースだが、熊澤氏によると、主要製品の基本機能は「ほぼ互角」であり、重要なのはその「導入・運用・管理」という。
「データベースの健康維持」とも言えるメンテナンスが不十分な場合、データ容量が増えるにつれて夜間のバッチ処理時間が長くなり、ビジネスタイムの業務に影響を与えてしまう。またデータベースが巨大化すると、検索も遅くなり、ユーザーの顧客体験をも阻害しかねない。ビジネスの成長に合わせて、データベースの設定を最適化する必要がある。
データベースの“宿命”は、メンテナンス不足に起因するパフォーマンス低下や障害が「いつ起こるかわからないこと」にある。これに備えるには、腕利きのデータベースエンジニアが必要だが、専任の技術者を配置する余裕がある企業は少ない。
データベースエンジニアは専門性が高く、採用しようにも圧倒的に数が少ない。では、ビジネスの根幹になったデータベースの運用管理を「神頼み」にしないためには、どのような手段があるのだろうか。
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