Yahoo!創業者に英語で皮肉られ発奮! 孫正義の右腕を務めた三木氏に学ぶ「英語術」
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Yahoo!創業者らとのミーティングで自分の英語力不足を痛感
──学生時代から特に英語が得意だったわけではない、とお聞きしました。そんな三木さんが、ビジネス英語を本格的に学ぼう思ったキッカケは何だったのでしょう?三木氏:ソフトバンクに入社し、秘書として孫 正義社長にお供してきたのですが、米国出張に行った際、英語がまったく使えず、孫社長に大変迷惑をかけたという苦い経験が、ビジネス英語を本格的に学ぶ契機になりました。
Yahoo!の創業者ジェリー・ヤン氏やティム・クーグル氏らとミーティングがあり、そのとき孫社長が私に話を振ってきたのですが、英語ができず、ぜんぜん答えられないわけです。それでクーグル氏が、私のことを「He is a scary Man!」(彼は恐ろしい男だ!)と皮肉を言ったのです。そのくらいの英語は私にも分かってしまって、情けない気持ちになりました。
しかし、そのとき孫社長は「いや、彼は本当はすごい男なんだ!」と、以前孫社長に提出していた資料などまで持ち出して、庇ってくれたのです。
出張から帰って「転職しても、まったく役に立っていない。これでは会社をクビになっても仕方がない」と奮い立ち、ビジネスパーソンが朝から学べる英会話専門学校に通い始めました。それが20年前のことです。当時は日付が変わるところまで働いて、それから5時間ぐらい寝て、出社前の朝7時30分から1時間ほど毎日その学校に通い続けました。だいたい1年半ぐらい通学しましたが、それでなんとか話せるようになったのです。
孫正義氏も発音は決して良くない? 発音よりもリスニング能力を高めよ
──英語に関して、孫社長から学んだことは何かありますか?三木氏:実は孫社長の英会話を聞くと、かなり訛っていることがわかります。拍数や抑揚は正しいのですが、発音はそれほど良いわけではないのです。それでも外国人と会話は成立するし、ビジネスでもスティーブ・ジョブズ氏とiPhoneの独占販売権を結んだり、いろいろな企業を買収し、資金を何兆円も調達できるのです。英語はあくまでビジネスツールなので、とにかく相手に言いたいことを伝えられれば良くて、それで仕事ができることが大事です。
つまり、英会話では発音をそれほど気にせず、むしろ聞き取りが重要です。もともと日本人は、英語のスペルと日本語と、対象物や概念は結びついているのです。ところが、英語の正しい発音と英語のスペルが結びついていないため、そこに断絶が生まれ、聞き取りができないわけです。
──具体的にはどういうことでしょうか?
三木氏:たとえばネイティブが「What time?」と早口でいうと、「t」の音が抜けて「ワイム」になります。日本人も「ワイム」と聞き取れてますが、それが「What time?」に結びつかないため、何を言っているのか、よくわからない。「ホワットタイム?」と「What time?」は結びついていますが、「ワイム」と「What time?」は結びついていないのです。
日本人の大きな勘違いは、『聞き取れない発音を聞こうとしている』こと。「What time?」の「t」の音は、最初からないのです。英語の発音は、日本人が思うものとは異なることを認識したほうがよいです。日本語に外来語が多く、カタカナ英語になっていることも悪影響を与えています。「local」にしても、日本では「ローカル」と4拍ですが、ネイティブでは「ロコ」の2拍。ハワイのロコガールのロコは、ローカルのことなんですよ。
それで、いろいろ考えた末、リスニングを上達するには「シャドーイング」(音声を聞いた後に、即座に復唱すること)が重要だと気づきました。会社の行き帰りに毎日、寸暇を惜しんでシャドーイングを続け、英語を話せるようになったのです。
映画1本をシャドーイングできるようになれば、リスニングは完璧
──なるほど。その経験とノウハウを詰め込んで、「TORAIZ(トライズ)」を開設されたわけですね。シャドーイングする際に、ビジネス英語の習得に適した教材は何でしょうか?今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
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