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  • 2025/01/13 掲載

学力高いのになぜ…世界最低の「ある評価」、人材ランキングに見る「日本衰退の原因」

連載:野口悠紀雄のデジタルイノベーションの本質

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前回の本連載では、世界における学校型能力の高さと実務型能力の低さを紹介した。だがほかにも、日本ではあまり報道されていない重要な指標がある。それがスイスの国際経営開発研究所(IMD)が公表する「人材ランキング」だ。日本はある項目での評価が極めて低く、全体の順位でも低迷している。このランキングからは、日本企業が世界経済の変化を的確に捉えられないことで、日本が衰退したことがわかる。
執筆:野口 悠紀雄
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人材ランキングで見る、世界における日本の人材競争力の現在地
(後ほど詳しく解説します)

日本人が知らない「人材ランキング」

 スイスの国際経営開発研究所(IMD)は、いくつかの国際ランキングを公表している。最もよく知られているのは、「世界競争力ランキング」だ。このほかに、「デジタル競争力ランキング」がある。

 そしてもう1つ、「人材ランキング(タレントランキング)」がある。これは、各国・地域の人材競争力を「投資と育成」「魅力」「人材活用の準備度合い」の3分野で評価・採点するものだ。

 「投資と育成」では、自国内の人材への投資と育成を測定している。「魅力」では、国内外の人材を惹きつける魅力を測定している。そして、「人材活用の準備度合い」では、自国内で蓄積されている人材の能力やスキルの質を測定している。

 つまり、その国や地域で活動する企業に必要な人材を、どの程度育成し、惹きつけ、維持できているかを測っている。このランキングは、国の長期的な価値創造に貢献する人材の発展と保持がどの程度達成されているかを測るものだ。

 国の将来を決めるのは現在の人材の質であるから、これは重要なランキングだ。しかし、日本ではあまり知られていない。

 実際、2024年版の「人材ランキング」が、2024年11月に公表されたが、日本ではほとんど報道されなかった。

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日本の順位は?(次のページで解説します)
【次ページ】日本の順位は? 2年連続で「過去最低」…
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