- 2024/12/16 掲載
学ばない日本の大人…でも結局「何を勉強」すべき? グーグルら求める「5スキル」など(2/2)
連載:野口悠紀雄のデジタルイノベーションの本質
グーグルらが求める【5つのスキル】
「従業員のスキルアップに投資する5つの企業(Five companies investing in upskilling the workforce)」は、グーグルなど5つの企業におけるリスキリングプログラムの概況を紹介している。それによると、具体的なプログラムは以下の通りだ。- 技術スキル研修:コンピューターや情報技術、ソフトウェア開発などのデジタルスキルを教育するプログラム。
- ビジネススキル向上:プロジェクト管理、デジタルマーケティング、データ分析など、ビジネス環境で求められるスキルを強化するプログラム。
- 職業訓練:特定の職業に必要な技術や知識を学ぶためのプログラム。たとえば、自動車整備士や医療技術職へのトレーニングなど。
- ソフトスキルの開発:コミュニケーションスキル、リーダーシップ、チームワークなど、職場での成功に不可欠なソフトスキルを強化する研修。
- サイバーセキュリティ:現代のデジタル化社会において必要とされるセキュリティ関連のスキルを提供するプログラム。
米国企業が従業員にいかなるスキルが必要と考えているかを知るために、この情報は有用だ。
3つのリスキリング講座で学ぶ「必要な学習テーマ」
また必要な学習内容を知るための1つの方法として考えられるのは、リスキリングを行っているオンラインサイトのセミナーテーマを見ることである。日本には、リスキリング関連の団体・企業がいくつかある。ここでは3つを紹介する。
■日本リスキリングコンソーシアム
日本リスキリングコンソーシアムのサイトを見ると、「プロンプトエンジニアリング」「データサイエンティスト基礎講座」「Pythonプログラミング」といったテーマのセミナーが提供されている。これらは社会一般として需要が大きな分野のテーマだと考えることができるだろう。したがって、こうした分野について、リスキリングとして勉強することが必要だ。
■オンライン学習サービス「Udemy」
ここには、21万以上の講座がある。リスキリング関連のものとしては、「プログラミング」「ビジネススキル」「データ分析」「Excel/PowerPoint」「ビジネス英語」といった分野のオンライン講義が提供されている。
■オンライン学習サービス「Schoo」
ビジネス英語、プログラミング、マーケティングなどの分野に、多くのプログラムがある。
なお多くの人は、サイトが提供するセミナーを受講する。それでも良いのだが、テーマが決まれば、必ずしもセミナーを受講する必要はない。ChatGPTを先生役にして、そのテーマについての勉強を進めていくことができる。
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