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- 2025/03/27 掲載
米経済に忍び寄る「スタグフレーション」は何がヤバい?「トランプ関税」とどう関係?
スタグフレーションとは何か?
スタグフレーションとは、高インフレと景気停滞を指すもので、米国にとっては珍しい厄介な状況である。米金融大手PNCファイナンシャルサービシズグループのチーフエコノミストであるガス・フォーチャー氏は、「インフレと景気停滞のどちらか一方になることはあるが、スタグフレーションになることはまれだ」と説明する。スタグフレーションといえば1970年代を思い浮かべる人も多いだろう。二度のオイルショックでエネルギー価格が高騰し、痛みを伴う景気後退に見舞われた。今日では、ドナルド・トランプ米大統領が米国の最大貿易相手国に対する関税を引き上げ、物価上昇と労働市場弱体化の懸念をあおっている。
「関税を最大限にまで引き上げる意図があるように見られるため、スタグフレーション環境に突入する可能性は不愉快なほど高い」と語るのは、世界4大会計事務所の1つ、EYのチーフエコノミストであるグレッグ・ダーコ氏だ。
「もし関税が全面的に導入されれば、スタグフレーションをもたらす材料がそろうことになる」(ダーコ氏)
他のトランプ政策が火に油を注ぐ可能性もある。フォーチャー氏は「労働市場の逼迫や賃金上昇の加速など、移民制限によるインフレの影響は明らかだ。こうした政策が経済成長を圧迫する可能性もある」と説明する。
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