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- 2024/05/17 掲載
【Excel一覧表付き】生成AIの進化版「AIエージェント」、金融業での活用法20選とは
生成AI×金融への期待は増すばかり
生成AIの大規模言語モデルは登場から広く世の中で利用されています。その活用方法も一問一答のチャット利用から、特定業務における課題を解決するアプリとして組み込まれるなど、金融業界においてもその影響は増すばかりです。生成AIは単なる問題解決のツールとしてのみならず、業務の自律化・自動化を支援する“AIエージェント”の形でその可能性はさらに広がりを見せています。AIエージェントの一種である“自律型AIエージェント”は、金融業務の革新を一段と推進するための鍵となる技術であるといえます。
次にご紹介するその機能と金融サービスへの応用例について、その詳細を掘り下げていきましょう。
自律型AIエージェントとは?
現在の生成AIの利用法として、通常は人がプロンプトに質問を入力したり、具体的な指示を与えたりすることから始めるのが一般的です。つまり、人が新しいアウトプットを求めるたびに、人が起点になって何かしらのインプットを与えなければならないという点で、生成AIは人間の仕事のごくわずかな部分を手伝っているに過ぎないともいえます。これに対して自律型AIエージェントとは、人が普段行っている一連の作業、すなわち計画立案・タスクの実行・確認といったフローについて、最小限の人の介入で済むように自律的なシステムを実現しようというシステムの一種です。つまり、AIを単発のアシスタントではなく、継続的な「仕事のパートナー」として位置付け、より効率的、かつ正確な業務遂行に役立てようという生成AI利用の新たなトレンドともいえます。
自律型AIエージェントは、予め決められたロジックに従って決められたプロセスを実行するプログラムモジュールではありません。与えられた目的やゴールを最も合理的に達成するためのタスクリストを自動的に生成し、時にはWebや他のシステム(API)、あるいはローカルデータベースなどを利用して、これらのタスクを効果的に実行しようというものです。
この過程で、エージェントは動的な環境変化に応じてその行動を調整する能力も持っています。たとえば、市場データの分析から投資決定までを自動で行ったり、クレジットリスク管理では、顧客の信用情報に基づいてリスク評価をリアルタイムで提供したりするようなエージェントも考えられるでしょう。
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