銀行が提供する機能やサービスを「クラウドサービス」としてAPIを介して提供することを指す「BaaS(Banking as a Service)」は現在、海外での取り組みが進んでおり、新たなビジネスモデルが次々に生まれている。こうした動きに呼応するように2023年6月には、EU加盟国の決済や事業者の規制の法的枠組みである「PSD(Payment Services Directive)」第3版の案が公表された。こうした世界的な潮流をどうみるか。組込型金融をキーワードに日本金融通信社 特別顧問 小俣 修一氏に聞いた。
また、「金融サービスを提供する企業が支店/A2A(Account to Account)といった形態だけでなく、銀行代理業者や金融サービス仲介業者、電子決済等代行業者、資金移動業者といった資格要件も必要とするのか、金融庁との調整も今後の課題となる」とコメントした。
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