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  • 2024/11/08 掲載

SDV世界ランキング:1位はやっぱりテスラ、「予想外」のトップ5はどこ? 日本は…

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ソフトウェアが自動車の機能や性能を定義する「SDV」。元々はテスラが考案し、これからの車の常識になると世界で注目されるSDVは、日本でもトヨタをはじめホンダや日産など主要な自動車メーカーが取り組んでいる。このSDVに関して、米調査会社Wards Intelligenceは各社の先進度を測る「SDVスコアランキング」を毎年発表している。2024年の上位5位は、2023年とはまったく異なる顔ぶれとなった。
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今や約7割の自動車メーカーが取り組むSDV、2024年トップに立ったテスラに続くのは……
(Photo/Milos Ruzicka/Shutterstock.com)

SDVの達成度で重視する「5つの指標」

 米Wards Intelligenceは毎年SDVの進行度を評価するスコアカードを発表している。今年は、上位5社がいずれも100点中で80点以上というハイスコアな結果となった。

 ワイヤレス通信などを通して車のソフトウェアがスマホのように更新され、常に最新の状態を保つSDV(ソフトウェア定義車両)は、今後の車のトレンドというより必要不可欠な機能として注目されつつある。しかし、その評価基準は明確には定められていない。

 Wards Intelligenceでは、次の5つの視点からSDVの達成度を評価している。

  1. 1)Financial Strength
     自動車メーカーそのものの財政状況が良く、SDVへの投資が十分であるか

  2. 2)Portfolio Comlexity
     SDVサービスがもたらすポートフォリオ全体の充実

  3. 3)Vehicle Platform Readiness
     車両のプラットフォームがSDVサービスに向けた仕様となっているか

  4. 4)Organizational Readiness
     企業そのものがSDVサービスに向けた取り組みを行っているか

  5. 5)SDV Business Performance
     SDVによるビジネスパフォーマンス

 企業の財政状況が重要な要素となるのは、SDVを達成するためには関連企業の買収や統合などが欠かせないため、そうしたビジネス戦略を展開するだけの企業体力も考慮する必要性があるからだ。

 さらにこの5点に加え、グローバル市場への浸透度、SDVの市場シェア、最高のSDVレベル達成度、電子部品のアーキテクチャー全体なども考慮されている。また、Wards Intelligenceでは、独自の視点から各メーカーの買収戦略などを分析、それがSDV達成という目的に即した適切なものであるか、方向性が正しいかなども評価基準として採用している。

今年のトップ5の顔ぶれで顕在化したSDVの得意分野

 2024年のリーダーカテゴリーでは、ゾーンアーキテクチャーや洗練された最先端のSDVテクノロジーを導入しているOEM(相手先ブランドによる生産)と並んで、SDVの限界を押し広げ、イノベーションのためのプラットフォームを構築しているOEMも含まれた。

 この分野は依然として、デジタルネイティブでソフトウェアファーストのアプローチを優先し、従来のプラットフォームやシステムを管理する必要がないというメリットを享受する、BEV(バッテリー電気自動車)のディスラプター(破壊者)によって大部分が支配されている。

 逆に言うと、ガソリンなど内燃機関による車では全体の電力不足によりSDVのメリットを享受しにくいという点が浮かび上がる。

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SDV先進度ランキング「トップ5」はどこ? 次ページで詳しく解説
【次ページ】王者はやっぱりテスラ、トップ5はどこ?
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