- 会員限定
- 2022/11/04 掲載
アマゾン、英国で保険事業に参入 日本も無視できない金融事業のゆくえ
Eコマースだけでなく、クラウド、デジタル広告、オーディオブック、スマートホームなどさまざまな市場で影響力を強めるアマゾン。金融市場も例外ではない。
アマゾンは2022年10月19日、英国でオンライン住宅保険販売事業「Amazon Insurance Store(アマゾン保険ストア)」をローンチした。
まず英国の保険会社3社と提携し、アマゾンWebサイトを通じて、住宅保険を販売する。英国の価格比較サイトComparethemarketやMoneyspermarketなどが競合になるとみられる。
アマゾンはすでに、米国でAffirm、英国でバークレイズと提携し、後払い決済サービスを展開、また英国では2021年9月に中小企業向けの保険販売サービスの開始を発表するなど、金融・保険分野での取り組みを活発化させている。
アマゾンの住宅保険販売サービス
今回アマゾンが英国で開始する住宅保険販売サービスとはどのようなものなのか、その詳細をみていきたい。このサービスは、英国のアマゾンWebサイト(amazon.co.uk)で、住宅保険の比較、契約書の取り寄せ・確認、保険料の支払いをワンストップでできるもの。
まずは英国のAgeas UK、Co-op、LV=General Insuranceの3つの保険会社の保険商品が取り扱われることになる。アマゾン保険ストアにおける保険会社の数は、今後さらに増える見込みだ。
アマゾン保険ストアの利用者は、まずアマゾンUKアカウントにログインし、簡単な質問表に回答を記入する。その後、各保険会社による見積もりを比較し、特定のニーズに応じて、保険の内容を更新する。保険料などの情報は変更に応じ、リアルタイムにアップデートされる。保険商品の支払いは、アマゾンで選択可能な支払い方法から選ぶことが可能。支払い後は、アカウント内で保険内容の確認や支払い情報の更新などもできる。
アマゾン保険ストアでは、他の商品同様に保険商品の星・レビューが掲載されることになり、利用者はそれらの情報を意思決定に活用することが可能だ。
【次ページ】アマゾン保険ストアで商品を販売する保険企業
関連コンテンツ
PR
PR
PR