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- 2023/07/31 掲載
「2030年には20倍」爆増する“車が持つデータ”にどう対応? 通信最大手AT&Tが見据える未来
通信世界最大手AT&T、コネクテッドカーで存在感
6月6、7日に米デトロイト近郊で開催されたオートテック・デトロイト2023は、車をソフトウェア側から考えようという技術展だった。注目すべきは、このイベントのメインスポンサーとなったのはAT&T、ベライゾン、Tモバイルという米国を代表する3つの通信会社だった点だ。車が使用する通信機能が増え、データ量が増大することはパートナーとなる通信会社の重要性が増すことを意味する。通信会社にとっても自動運転や車内エンターテインメントの発展は大きなビジネスチャンスでもある。
車のソフトウェア機能が重要視され、ソフトウェアを中心に作られた車「SDV(Software Defined Vehicle)」が注目される中、通信が積極的に自動車産業と関わるのは当然のこととも言える。
AT&Tは現在米国内では、ルーシッドモーターズのEV「ルーシッドエア」、米衛星ラジオのシリウスXM、フォード5Gなどと提携し、同社の高速インターネット、データサービスを提供している。また、単体としては最も多くの世帯に通信サービスを提供する企業でもある。
2030年コネクテッドカーは約25億台、車1台のデータ使用量は100GBに
まずハーデン氏が指摘したのは、調査会社トランスフォーマ・インサイト社による「2030年には全世界のコネクテッドカーが25億台に達し、車1台あたりが使用するデータ量も現在の20倍になる」という試算だ。ハーデン氏は「2030年に車1台が月間に使用するデータ量は最大で100GBに到達する」という。車が月間に利用するデータ量は2000年代にはKBレベルだったが、2010年代にはMBレベルとなり、2020年代に初めてGB台に到達した。今後はビデオストリーミング、インターネットニュースの車内ブロードキャストなどが増え、2030年以降は飛躍的に増大すると予想されている。
さらに2030年にはEV比率が世界で22%に達し、その総数は4000万台となる。また部分的に自動運転(ADAS)を採用する車は8500万台、うち20%がレベル3以上の条件付き完全自動運転となる予測だ。
こうなると車のコネクティビティー(接続性)、つまりどこにいても通信機能サービスを受けられる車であることが消費者にとって最低条件となる。いくら早い通信速度を提供されても、場所によって通信が途切れればサービスをフルに受けることが不可能となる。 【次ページ】消費者は何を求めている? 調査で見えた「関心の変化」
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