- 2022/01/07 掲載
池上彰さんが「20歳の自分に教えたい」と語る、投資の超キホン(2/2)
株は企業がお金を集める方法の一つ
そもそも株はお金を増やす手段ではありません。Aさんたちは、これから新しい仕事を始めようと計画していますが、そのためのお金が不足しています。そこで「皆さんにお金を出していただければ、そのお金で工場を建て、従業員を雇い、新製品を売り出すことができます。お金を出していただけませんか」と呼びかけました。この呼びかけに応えてお金を出そうという人に、お金を出してくれた証拠として発行するのが株、正確には株式です。そうやって株を発行することによって成り立っている会社を株式会社といいます。
中には株式会社でない会社もありますよね。株式会社と名乗っている会社は、株を発行している会社です。
このように株は企業がお金を集める手段であり、株を発行する会社は株式会社、株を持っている人は株主と呼ばれます。株をたくさん持っていれば、その会社の人事や経営方針などに影響力を及ぼすこともできます。この仕組みを利用して儲けようというのが株式投資です。
ちなみに、経済ニュースによく出てくる企業買収は、その会社が発行している株を買い取ることです。たとえば発行済み株式の過半数(%を超える株)を買い取れば、取締役を選んだり解任したりできるようになり、その会社の大株主として経営に関与できます。これが会社を買収するということです。
投資信託のこと、ちゃんと理解している?
次に投資信託を取り上げます。投資信託は英語でファンドといい、プロに任せて運用(売り買い)するというものです。
個人で株式投資をしようとしても、どの株がいいのか迷うことが多く、正確な知識や必要な知識を手に入れるのは結構大変です。そこで、どうせならその道のプロに任せようと考える人が出てきました。ファンドマネージャーと称するプロにお金を預けて運用してもらうのです。
投資のプロはそのお金で見込みのありそうな会社の株を選んで買い、それらを運用して利益が出たらお金を預けてくれた人に配当金として分配します。
一人ひとりが投資するお金は少額でも、何千人、何万人がお金を出せば、何百億円ものお金を集めることができます。その何百億円で一挙にいろいろな会社の株を買って、利益を上げようというわけです。実際に利益が出たら、それを配当金という形で還元する。これが投資信託なのです。
今回は基本中の基本を紹介しました。こうした用語を一つ一つ丁寧に理解していくことが大切なのです。
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