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  • 2024/12/19 掲載

明治安田生命の中計が大転換、「生命保険会社の役割を超える」ワケ

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明治安田生命の2024~2026年の中期経営計画では「生命保険会社の役割を超える」を掲げ、保障やアフターフォローを基軸としつつ、「ヘルスケア・QOLの向上」と「地域活性化」の2大プロジェクトに注力する方針を示している。明治安田生命から「明治安田」へのブランド通称変更も含め、生命保険の枠を超えた事業展開を目指すというが、具体的にはどんな戦略を立てているのか?矢野経済研究所 ICT・金融ユニット 主任研究員 山口 泰裕氏が同社の 中期経営計画を読み解く。
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(出典:明治安田生命保険 報道発表

「生命保険会社の役割を超える」明治安田生命の中計

 明治安田生命は、2024年3月に中期経営計画(2024~2026)を発表した。

 「生命保険会社の役割を超える」を掲げたうえで、保障とアフターフォローの提供をコアとしつつ、「ヘルスケア・QOLの向上」および「地域活性化」の2大プロジェクトへの取組みを強化し、「生命保険会社としての役割の拡張」を狙ったことがうかがえる。

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2「大」プロジェクトの取組み
(出典:明治安田生命保険「MY Mutual Way Ⅱ期」)
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生命保険会社の役割の拡充
(出典:明治安田生命保険「MY Mutual Way Ⅱ期」)

 そうした宣言をブランド通称にも反映すべく、「明治安田生命」から「明治安田」へと変更するとした。

 具体的には、国内生命保険事業や資産運用、海外保険事業を成長領域と位置付けた「成長戦略」と、戦略を支える基盤として、経営資源の拡充や経営体制の強化、そしてIT・デジタル化に向けたさらなる強化といった「経営基盤拡充戦略」の2つの戦略を進めていくとして、具体的な取組みについて記載している。

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MY Mutual Way Ⅱ期の全体像
(出典:明治安田生命保険「MY Mutual Way Ⅱ期」)

 本稿では、大きく3つの点──「営業サービス・フロントのさらなる強化」「生命保険の機能の拡張」「IT・デジタル投資のさらなる推進」「ひと中心経営の推進と働きがいの向上」について次項以降で記載する(「ひと中心経営の推進と働きがいの向上」は営業職員である「MYリンクコーディネーター」の処遇の見直しや採用などについて言及しているため最初の項目で触れる)。

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「生命保険会社の役割を超える」ための戦略とは?
【次ページ】「営業サービス・フロントのさらなる強化」「生命保険の機能拡張」
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