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- 2022/10/17 掲載
債券ファンドが「史上最悪」の事態に陥っているワケ、数字で分かる2022年のヤバさ
1990年代以降で最も不安定な状態
市場の予想を上回った8月の米消費者物価指数(CPI)レポート以降、債券ファンド全体の下落は拡大しており、米連邦準備制度理事会(FRB)はこれを受けて、前例のない3回連続の0.75パーセントポイントのフェデラルファンド金利引き上げを実行した。最も大きな打撃を受けたのは、金利の変化に最も敏感な、償還期間が10年以上の長期債に重点を置くファンドである。これが投資家に大きな損失をもたらした。たとえば、米国最大の債券ファンド戦略である5,145億ドルのバンガード・トータル債券市場インデックスは9月13日までに12.12%下落しており、1986年の設定以来最悪の年を迎えている。
事実、2022年は損失の規模にとどまらない記録的な年となる可能性がある。すべての種類の債券ファンドが同じ年に一斉に下落したのは史上初めてのことかもしれない。米モーニングスターの20の課税対象債券カテゴリはいずれも、9月13日までの1年間でマイナスの領域にある。この前に損失が広範囲に及んだのは2008年だったが、その年でも国債は小幅の上昇を示していた。
米モーニングスターのシニアマネージャー・リサーチアナリストであるピーター・マルチーズ氏は、「債券市場は1990年代以降で最も不安定な状態だ」と指摘している。
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