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  • 2022/06/23 掲載

銀行員の「研修」はどうあるべき?指導員と研修生の「世代間ギャップ」に注意すべき理由

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社会全体のデジタル化が進む中で、今後、地方銀行が生き残れるかどうかは、変革を生み出すことができる人材を育成できるかにかかっている。そこで重要になるのが「研修の在り方」だ。本記事の前編では、地方銀行員に求められる資質や育成方法について解説した。後編では、新しい学び方の鍵を握る研修ツールについて解説する。お聞きしたのは、ビジネスコンサルタントのラーニングプラットフォームソリューション部マネジャーの鵜飼裕志氏、営業本部 Relation Management Sales Directorの松下泰大氏、ラーニングプラットフォームソリューション部クリエイターの坂野彩理氏だ。
ビジネスコンサルタント 鵜飼裕志、松下泰大、坂野彩理

ビジネスコンサルタント 鵜飼裕志、松下泰大、坂野彩理

ビジネスコンサルタント ラーニングプラットフォームソリューション部 マネジャー 鵜飼裕志 営業本部 Relation Management Sales Director 松下泰大氏 ラーニングプラットフォームソリューション部 クリエイター 坂野彩理

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新時代の研修の在り方とは?
(後ほど詳しく解説します)

「ツール活用」が効果的な理由

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ビジネスコンサルタント
ラーニングプラットフォームソリューション部マネジャー
鵜飼裕志氏
 地方銀行が新しいビジネスモデルの構築を模索する中で、新入行員に求められる資質も変化しつつある。コロナ禍によってオンライン化が進行し、新入行員の育成方法の「リ・デザイン」の必要性が高まってきた。

 新入行員育成の「リ・デザイン」における重要な課題は、集合研修とオンライン研修をいかに有機的に連動させるかということだろう。ビジネスコンサルタントがサポートする新入行員学習で導入されているプラットフォームは、この課題を解消する最適解と言えそうだ。ビジネスコンサルタントのラーニングプラットフォームソリューション部マネジャーの鵜飼裕志氏は学習プラットフォームを導入するメリットについてこう説明する。

「学習プラットフォームは、新入行員研修中の学びの現場でも自宅でも使えます。OFF-JTの期間はもちろん、OJTの期間でも使えるため、研修期間終了後の配属先でも学びを継続できます。学ぶ場所や時間、タイミングを選ばずに活用できることがプラットフォームの大きなメリットです。プラットフォームを使った学習方法は、これからの行員に求められる『自律性』や『自発性』といった資質を醸成するためにも効果的だと考えています」(鵜飼氏)

学習ツール選びのポイント(1):インタラクティブであること

 当社が新入行員育成で活用しているプラットフォームの中には、たとえばユームテクノロジージャパンが提供している「UMU(ユーム)」などがあります。大きな特徴になっているのは、“自発的に”“相互に関わりながら”学習空間を実現できる点にある。

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学習プラットフォームUMUの特徴
(出典:ビジネスコンサルタント)

 学習プラットフォーム選びにおいて、新入行員同士のみならず教える側と教わる側がインタラクティブであることが重要だと鵜飼氏は説明する。

「たとえば、『ビジネスマナーはなぜ必要なのか』という学習テーマに取り組む際、講師が最初から一方的に解説するのではなくて、新入行員に考えを入力してもらってから学習するほうが効果的でしょう。同時に、ほかの新入行員の考え方を見ることができるなど、講師と学び手だけでなく学び手同士もつながれる環境を用意することで学習の質を高めることができると考えています」(鵜飼氏)

 また、研修後の学びの継続性もポイントになる。従来の研修のやり方では、研修期間が終了して新入行員の支店に配属された時点で学びのフォローが途切れてしまうケースもあったという。しかし、学習プラットフォームなどを活用することで、研修所のトレーナーによる学びのフォローを継続できると鵜飼氏は説明している。

「新人が1日の業務や気づき・学びについて日誌を付けている銀行はたくさんあります。紙の日誌では支店内で閲覧が完結してしまうケースが多く、トレーナーが新人の近況をタイムリーに把握することはできません。しかし、学習プラットフォームを活用してトレーナーがデジタル日誌を閲覧できる状況を作れば、配属後の新人のフォローが可能になります。もちろん、新入行員も他支店の同期の日誌を閲覧し、アドバイスし合うことができれば、お互いに学習効果を高めることにもつながります」(鵜飼氏)

【次ページ】学習ツール選びのポイント(2):指導員と研修生の世代間ギャップを理解する
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