コグニザントとはどんな企業？ 成長再加速は必至のワケ

　コグニザント・テクノロジー・ソリューションズ（Cognizant Technology Solutions、以下コグニザント）は大手ITサービスプロバイダーであり、同社のニューロAIサービスは顧客への採用が進んでいる。にもかかわらず同社の株価は、特に当面のライバル企業やITセクター全般と比べて割安に感じられる。

　米モーニングスターの米国市場チーフストラテジストであるデーブ・セケラ氏は「Where Are the Growth Opportunities in AI Investing?」（AI投資の成長機会はどこにあるのか）の中でコグニザントを、AIをテーマとした魅力的な派生銘柄の1つに挙げている。コグニザントはまた、アナリストが選ぶ「第4四半期の過小評価株上位33銘柄」にも選出されている。

　コグニザントは世界有数のITサービスプロバイダーであり、2010年から2015年にかけて20～40%の増収を記録、時代の寵児たる成長企業として広く知られるようになった。同社が近い将来その水準に戻るとは思えないものの、成長が再び加速するのはそう遠くない話だろう。

　技術力の強化、より強固な戦略コンサルティング業務、より多様化した顧客基盤に向けた用意周到な投資によって、同社は成長の再加速を実現できると私たちは考えている。このような重点的な取り組みによって、コグニザントはすでにモートを備えている事業基盤をさらに強化できる可能性があると考えられる。

　コグニザントは、強力なDXのトレンドの恩恵を受けるための健全な足場をすでに構築していると私たちは確信している。 【次ページ】競争力の根源はスイッチングコスト