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- 2022/12/27 掲載
ポルシェがNFT発行、BMWもメタバース活用、「クリプトの冬」でも水面下で動くWeb3動向
「クリプトの冬」でも進む大手企業の取り組み
「クリプトの冬」と呼ばれる状況が続いているが、大手企業のWeb3関連の取り組みは着実に増えている。ポルシェは2022年11月29日、来年1月にNFTを発売する計画を発表した。また、翌日にはマイアミでのイベントで、同NFTプロジェクトの予告を公開するなど、Web3領域への参画を積極的にアピールし始めている。
このポルシェのNFTプロジェクトに関して詳細は明らかにされていないが、3Dデザイナーのパトリック・ボーゲル氏がゲームエンジンUnreal Engine5を使ってデザインすることが分かっており、ゲームへの統合もあるのでないかとみられている。
一方BMWは、Web3でのプロダクト/サービス提供に向け、同社ロゴの商標登録を申請したと報じられている。米国企業の間では、デジタル商標登録申請が増加傾向で、今後Web3/メタバース/NFTに関する取り組みが増えてくるとみられており、BMWもその流れに乗りたい構えだ。商標登録されたロゴは、バーチャル自動車/アパレル/靴などのNFTに適用される見込みだ。
ポルシェのWeb3計画
ポルシェは11月29日、同社WebサイトでNFT発行を皮切りにバーチャル世界に参画することを公式に発表した。同社は今後Web3関連のさまざまな取り組みを実施していく中で、第一弾として2023年1月に人気モデル「ポルシェ911」のNFTを発行する計画を明らかにした。
NFT制作を担うのは、ドイツ・ハンブルクのデジタルスタジオALT/SHIFTに所属するアーティスト、パトリック・ボーゲル氏。発行するNFTは7500枚。「The Performance」「Heritage」「Lifestyle」と3つのテーマに沿ってデザインされたポルシェ911のNFTが発行される。
NFT制作には、フォートナイト開発企業エピックゲームズのゲームエンジン「Unreal Engine5」が使用される。NFTの購入は1人3枚までと制限が設けられる予定だ。
NFTNowによると、ポルシェのルッツ・メシュケ副会長は、今回のNFTプロジェクトについて、同社のWeb3計画の始まりに過ぎないとし、長期的にコミットするものと発言している。
NFTの所有者には、将来開催されるバーチャルとリアルのイベントで、特別参加権が与えられるという。
このほか、ポルシェはブロックチェーン技術を既存/将来の事業プロセスに統合する試みを実施している。特に、購入体験やサプライチェーンにWeb3技術を活用したい考えだ。また、自動車にまつわるテクニカルな課題や持続可能性についても、Web3技術の活用可能性を探る方針とのこと。
【次ページ】BMWもNFTやメタバース参入を狙う
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