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- 2023/05/17 掲載
なぜシーメンスはサーキュラーエコノミーに取り組むのか? ドイツ現地で見えたこと
連載:第4次産業革命のビジネス実務論
ハノーバーメッセ 2023での6つの主要テーマとは
ハノーバーメッセ2023の主要テーマは以下のとおりです(ハノーバーメッセ全体については前回の記事を参照してください)。- カーボンニュートラル生産(Carbon-neutral Production)
- サーキュラーエコノミー(Circular Economy)
- エネルギーマネジメント(Energy Management)
- インダストリー4.0(Industrie 4.0)
- 水素&燃料電池(Hydrogen & Fuel Cells)
- AI & マシンラーニング(AI & Machine Learning)
今回はこのうち上の3つ、カーボンニュートラル生産、サーキュラーエコノミー、エネルギーマネジメントについて詳しく見ていきます。
カーボンニュートラルとはそもそも何か? オフセットへの取り組み方を訴求
カーボンニュートラル生産実現の課題として、どのような場合にカーボンニュートラルとみなされるのか、カーボンニュートラルの実現のためにはどのぐらい費用がかかるのか、カーボンニュートラル生産への道筋はどうあるべきか、企業はどのようにオフセットに取り組めばよいのか、などについて各社が訴求していました。OSIsoftの買収後、2022年にフランスのシュナイダーエレクトリックに買収された英国AVEVAは膨大なデータから適切な情報を得ることでエネルギー消費削減のための意思決定ができるようになることを訴求しています。
オペレーションデータやセンサーデータを使用してエネルギー消費を把握し、エネルギー効率を改善。カーボンフットプリントを削減する(競争力を維持するためにエネルギーコストを削減)デモでは、クッキー(お菓子)工場をユースケースに、買収したOSIsoftのPI Systemなどを経由してMicrosoft PowerBI Cloudなどで表示し、デジタルツインの中で問題を特定する一連のプロセスを表現していました。
デモでは、エネルギー効率の悪いプロダクトやアセットを特定し、それらに関するエネルギー消費を表示するといったことなどが行われていました。
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