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- 2023/09/13 掲載
米IPO市場復活の兆し、2024年注目「大型IPO」厳選20銘柄まとめ:市況から各社特徴まで
編注:本稿の内容は原文記事公開(8月17日)時点のものです。
好調なスタートを切った、2023年の米上場企業
2023年はすでにレストランチェーンのカバ・グループ(CAVA Group)と消費者向けテック企業オディティ・テック(ODDITY Tech)に対する強い需要が見られている。カバ株は公開価格の2倍以上に上昇、オディティ株は約50%上昇している。米運用会社ルネッサンス・キャピタルのシニアIPOストラテジストであるマシュー・ケネディ氏は、「2023年のリターンの強さから、2023年秋か2024年の上場を検討する案件が増えている」と語る。
2023年は、太陽光追跡企業のネクストラッカー(NEXTracker)、消費者向けヘルスケア企業のケンビュー(Kenvue)、リサイクル小売業のセイバーズ・バリュー・ビレッジ(Savers Value Village)など、他にも数社が公開市場で好調なスタートを切っている。
注目すべきはジョンソン・エンド・ジョンソンからのスピンオフで2022年に設立されたケンビューで、2021年11月のリビアン・オートモーティブ(Rivian Automotive)以来最大規模のIPOを達成している。
また、2023年8月にはベトナムの電気自動車スタートアップ企業であるビンファスト・オート(VinFast Auto)が特別買収目的会社(SPAC)を通じて株式を公開、株価は一時3倍以上となり、市場でフォード・モーターよりも高い評価となった。
こうした市場回復の初期状況と裏腹に、これからのIPOは2021年に見られたようなIPOやSPACに対する熱狂的な需要で迎えられることはないかもしれない。弱気相場が始まる前、投資家は次の成長株の勝ち組を求め、不採算企業にどんどん投資しようという傾向が強かった。現在の環境では、規模が大きく、すでに定評のある、キャッシュを生み出せる企業に注目している投資家が多い。
「ベンチャーキャピタルが支援するIPOは伝統的に不採算企業であったため、IPO市場の再開はある程度の勢いが生まれるまでは難しいスタートとなるだろう」と米モーニングスターのプライベート市場データおよび分析部門であるピッチブックの主任ベンチャーキャピタル調査アナリスト、カイル・スタンフォード氏は指摘する。
「IPOを待っているはずの企業が多数残っているが、市場には依然かなりの不確実性があるため、こうした企業がIPOを急ぐとは思えない」(スタンフォード氏)
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