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- 2023/03/30 掲載
アマゾンがなぜNFTマーケットプレイスを開設? NFTユーザー「いきなり2億人」の衝撃
アマゾン、NFT事業報道の続報
2023年1月27日、The Blockworksが情報筋の話として、アマゾンがNFT事業に参入する可能性を報じたところだが、3月に入り続報が報じられている。今回、続報を独占情報として伝えたのは、フランスのWeb3メディア、The Big Whaleだ。
同メディアが3月6日に発表した記事によると、アマゾンが水面下で進めているNFT事業は「Amazon Digital Marketplace」と呼ばれるもので、アマゾンのWebサイトでNFTの購入を可能にするプラットフォームが近々公開される見込みという。公開日は、4月24日の予定。
このNFTプラットフォームは、まず米国でローンチされ、その後徐々に欧州など他の国でも利用できるようになるとのこと。
The Big Whaleによると、同NFTプラットフォームのローンチ計画は過去2回あったが、FTX破綻の影響で、ともに延期された経緯があるという。
プラットフォームは遅くても5月にリリースか
この続報を受けThe Blockworksも3月7日に、情報筋の話を交えた補足情報を伝えている。Amazon Digital Marketplaceで販売されるNFTは、現実世界の商品にひも付けられたもので、NFTを購入すると、ひも付けられた商品がデリバリーされる仕組みになっているという。
また、2人の情報筋によると、アマゾンはマーケットプレイスのローンチに際し、米国のアマゾン・プライム会員にその旨を通知することも計画しているとのこと。遅くとも2023年5月までにローンチされる見込みだ。
NFTの購入は、通常MetaMaskやMyEtherWalletなどのクリプトウォレットを開設、そこでイーサリアムを購入し、マーケットプレイスでNFTを購入する流れになるが、アマゾンのプラットフォームでは、クレジットカードで直接購入することができるとも伝えられている。
アマゾンのプライム会員数は、米国だけで1億6700万人。複雑な購入ステップが簡素化されることを鑑みると、アマゾンがプラットフォームを開設することで、NFT利用者が急増することが見込まれる。
米国では、すでにスターバックスがブロックチェーン企業Polygonと提携し、NFTリワードプログラムを試験している。一方、アマゾンのNFT事業で利用されるバックエンドのブロックチェーンは明らかになっていない。情報筋によると、アマゾンはプライベート・ブロックチェーンを構築することも検討しているとのこと。 【次ページ】アマゾン、Web3領域での動向
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