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- 2019/12/20 掲載
金融×JAZZのフェスティバル「JAZZ EMP」はなぜ生まれたのか
連載:キャスター鈴木ともみの日本橋・兜町レポート
世界に通用する一流を育てる「EMP」
このイベントは、日本橋兜町・茅場町JAZZフェスティバル実行委員会が主催し、日本橋兜らいぶ推進協議会(「兜LIVE!」)、平和不動産、日本取引所グループ/東京証券取引所、国際資産運用センター推進機構(JIAM)、KPMGコンサルティングの共催のもとに行われています。イベント名であるJAZZ EMPのEMPとは「Emerging Musicians Program」の略称です。
もともと、東京都政策企画局が立案した国際金融都市構想にかかる政策の一環として、才能のある資産運用者の独立や成長の促進と、高度金融人材の育成を支援するための施策「Emerging Managers Program(EMP)」プロジェクトが立ち上げられていましたが、それに倣う形で、世界に通用する一流の才能を持つ次世代の若手JAZZミュージシャンを世に出す取り組みとして、もう一つの「EMP」プロジェクト「Emerging Musicians Program」が2018年からスタートしました。
この取り組みのコンセプトは、まだ世の中に認知されていない新進気鋭のJAZZミュージシャンたちを、より多くの方々に知ってもらい、日本を代表するJAZZミュージシャンを育成し、海外に向けて発していこうというものです。
同時に、「証券・金融の街」「事始めの街」として繁栄してきた日本橋兜町・茅場町が、他の国際金融都市と同じように、金融と音楽が融合した街として活気づくよう、海外にも誇れる国際金融都市としての構築を目指しています。
日本橋兜町・茅場町界隈で増える資産運用会社・フィンテック企業
実際、ここ数年で、日本橋兜町・茅場町界隈には、国内外の資産運用会社やフィンテック企業が集まり、都市型ホテルやポップなレストランなども立ち並び始めました。所在する金融機関もその変化を肌で感じ始めており、今回のJAZZ EMPには、数多くの金融機関が協賛し、日本橋兜町・茅場町発の「Emerging Musicians Program」をサポートしています。
そして、この日本橋兜町・茅場町における金融×JAZZという取り組みは、国際的にも認知されつつあり、海外の都市との連携プロジェクトも話題に上がるようになってきました。
注目度が高まる一大イベントとして、認知され始めているのです。
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