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- 2024/05/28 掲載
断トツ「介護保険料」が高い都道府県とは? 最安山口県より2,000円も負担が重いワケ
費用の半分は税金から支出されている
厚生労働省は2024年5月14日、65歳以上の高齢者が2024~2026年度に支払う介護保険料の全国平均が月額6,225円になったと発表した。前期と比較すると3.5%の増加となっており、過去最高を更新した。保険料は40~65歳までの現役世代については、各人が加入している医療保険を通じて給料から引き落とされる。65歳以上の高齢者については、年金を受給している場合、年金からの引き落としとなり(特別徴収)、無年金もしくは年金の額が低い場合には直接納付となる(普通徴収)。
今回、金額が上がったのは、65歳以上の高齢者が納付する保険料で、3年に1度見直しが行われている。高齢者が納める保険料は自治体によって違いがあり、国民負担の大きさが異なる。
介護保険料が最も高いのは大阪市で9,240円、最も安いのは東京都小笠原村で3,374円となっており、大阪市と小笠原村では3倍近い差が生じている。都道府県別でもそれなりの違いがあり、最も高いのは大阪府で7,486円、最も安いのは山口県で5,568円だった。
保険料にここまで違いが生じるのは、介護事業者に対する支出額が地域によって異なるからである。基本的に介護を受ける人(要介護者)の数が多ければ多いほど、事業者に対する支出が増えることになるのだが、要介護者数は必ずしも高齢者の数に比例しているわけではない。 【次ページ】保険料を左右する要素とは?
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