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- 2023/02/22 掲載
ローソン銀行が仕掛けるATMの「超進化」、1年で40万人の顧客を獲得できたワケ
前編はこちら(この記事は後編です)
リアル店舗を生かしてto Cのサービスをつくりたい
埋込型金融(Embedded Finance)というトピックが話題に上ることも増えてきました。一方、この言葉はやや金融機関側の都合から名づけられている印象です。平易な言い方になってしまうのですが、「金融」「金融機関」と聞くだけで、お客さまは構えてしまうようなところがありますよね。ですから、金融ということを感じさせない形で、お客さまにいかに我々のところに来ていただくか、いかに銀行と意識しないまま金融サービスをご利用いただいくかということを、仕組みをつくる上では考えており、それが結果的に埋込型金融になるように思います。
これまでの銀行で提供していたサービスは、お客さまが皆さん満足しているかというと、そうではないところもありそうです。従来型の銀行では手の届いていないところを我々が新たなサービスとして提供したいと考えています。
ローソンの経済圏を通じて、たとえばATMなどのチャネルを通じて、金融サービスだと意識せずに利用いただけるようなサービスをつくりたいと考えているところです。
現時点でより意識しているのは、ネットワークを通じてというよりも、むしろ直接to Cのサービス、お客さま向けサービスというものの解像度を上げていこうとしているところです。
ローソングループでは、「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」という理念を掲げています。グループ全体で年間延べ35億人のお客さまがローソンへ来店してくださる世界において、「今まで銀行は使わなかったけれども、ローソンでそういうことができるなら使ってみようかな」と思ってくださる方は絶対いるはずです。その「そういうこと」を我々から新しい顧客体験として提供できれば、喜んでご利用いただけるのではないかと考えています。
ローソン銀行がプラットフォームビジネスを手掛ける意味
電子マネーチャージアプリ「 Suitto(スイット)」を2022年3月にリリースし、モバイルSuicaに連携を始めました。Suittoは、銀行口座から電子マネーにチャージできるスマートフォンアプリです。即時口座決済サービスをご利用いただく1つのチャネルという位置づけです。今、チャージできる電子マネーはモバイルSuica 1社なので、そこをどうしていくかということも検討事項ではありますが、まずはより多くのモバイルSuicaのご利用者にSuittoを使っていただけることが大事です。現在は、どういった形でご利用いただく方が増えているのかなど、全体的な傾向を分析し、今後の展開を検討しているところです。
【次ページ】ローソン銀行ATMの「オウンドメディア」としての進化とは?
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