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ジェフ・ベゾス氏が語った「ビジネスにおける重要なポイント」
このように、デジタル技術の発展を受けて市場が変化していく中で、製造業はどのように提供価値を変えれば、生き残れるのだろうか。フジテック専務執行役員デジタルイノベーション本部長の友岡賢二氏は、次のように話す。
「アマゾンの創始者ジェフ・ベゾス氏は、今後10年で何が変わるのかと問われたとき、『何が変わらないか』のほうが重要だと語り、『eコマースでは10年後になっても、消費者は安い商品、素早い配送、品数の豊富さを求めるだろう』と見通しを述べました。私たちも、本質的に変わらないお客さまのニーズこそを重視すべきなのです」(友岡氏)
かつてアマゾンが本の販売を始めたとき、米国のeコマース市場にはすでに200以上のオンラインショップが存在した。つまりアマゾンはイノベーションを起こしたわけではなく、むしろ後発組だ。それにもかかわらず、顧客のニーズに寄り添いながらデジタルで技を磨き上げて勝者になったのである。
DXで目指すべき目標は、「本質的な顧客ニーズを、デジタルでかなえていくこと」にある。これが実現できなければ、アマゾンのようなプレーヤーがある日突然現れて、市場を総取りしていくかもしれない。こうした可能性こそが、今起きている変化の本質なのだ。
国際競争力の低下に悩む日本の製造業の復権は、DXの成功にかかっている。ここからは、国内製造業のIT構築に数多くの実績を持つ友岡氏が、デジタル時代の勝者の特徴と、ビジネス成功のための具体的な戦略を解説する。
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