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三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMBCグループ)は、金融業界の中でもデジタル化を積極的に進めている企業である。金融領域に限らず、電子契約サービスや人的資本ビジネスなど多様な事業に参入し、非金融領域における子会社を10社以上抱え、デジタルサービスの創出に取り組む。同グループでは、どのような社内体制や工夫によって次々と新規事業を創出しているのか。執行役専務・グループCDIO(Chief Digital Innovation Officer)を務める磯和 啓雄氏が解説する。

金融業界のデジタル化をけん引するSMBCグループ

 デジタル化は、スタートアップがけん引しているというイメージを持っている方が多いかもしれない。しかし、実はJTC(Japanese Traditional Company)と呼ばれる企業の中にも、デジタル化に積極的に取り組んでいる企業が存在する。

 SMBCグループは、金融業界の中でも早くからデジタル化を進めてきた。金融領域はもちろん、近年では金融以外の領域にも参入し、多様化する顧客ニーズに応えるデジタルサービスを展開している。

 SMBCグループにおけるデジタルと新規事業創出のコンセプトは、「Beyond & Connect(既存の壁や枠組みを超えて、色々な企業やサービスとあらゆる形でつながること)」だ。そして、事業創出を支える仕組みが「Empower Innovation(意思決定の仕組み・カルチャーの変革でイノベーションを促進すること)」である。

 SMBCグループはどのような社内体制や工夫で新規事業を創出しているのか。また、具体的にどのような企業と連携してサービスを提供しているのか。以降で詳しく解説する。

この記事の続き >>

  • ・弁護士ドットコム・アトラエと協業する「非金融事業」
    ・新規事業をスピーディーに実現する「奥の手」とは
    ・日本が返り咲くために、金融業界に“しか”できない役割

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