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  • 2023/12/21 掲載

「199時間削減」した経理部長は何をした? 業務“爆増”経理を救う3つのポイント

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インボイス制度や電子帳簿保存法の対応で経理関連業務が増える中、経理部門の業務効率化が喫緊の課題となっている。経理部門のDX(デジタルトランスフォーメーション)は企業価値の向上にも欠かせない一方、いまだ「コストセンター」として改革が後回しされる企業も少なくない。経理業務を効率化する中で生じる課題や経理担当者のニーズを明らかにし、企業価値の向上につながる経理部門のDXについて考える。
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紙とExcel中心だったIT企業を変えた、数々の施策を解説
(Photo/Shutterstock.com)

経理部門の業務量「爆増」問題、解決のポイントは

 現在、インボイス制度や電子帳簿保存法の対応に追われている経理部門は業界を問わず業務量が増えている。「直近の業務量が増えて手が回らない」「法改正の対応と合わせて社内で業務効率化せよと言われているが何から始めたら良いのかわからない」といった悩みを抱えている経理担当者は多いだろう。

 企業価値の向上の点でも欠かせない「経理DX」だが、「経理として企業価値向上につながる付加価値行動をすべき」と言われて久しい。その具体的な対応・施策を考えるうえでのポイントは3つある。

 1つ目はスピードアップだ。経理の第一義的責任として財務諸表の作成があるが、まずはそのスピードを上げ、経営陣に対して意味のある分析・経営情報を迅速に提供することが大事だ。

 2つ目は費用削減。企業価値は売上だけでなく、費用を差し引いた残りの利益の部分をベースに決まってくる。そのため、冬の時代に備えた費用削減という点からの貢献も重要である。

 3つ目は経理の枠組みを超えた、収益向上につながるさまざまな部外活動だ。これは3つの中でも難易度が高い。

 この3つの領域から、経理としてどのように企業価値の向上に貢献していくことができるのだろうか。最終的にひと月あたり199時間もの業務時間を短縮した、経理歴25年の経理部長が成し遂げた経理DXの取り組みの詳細を紹介しよう。

この記事の続き >>

  • ・【ツール構成図解】「Excelと紙」中心からクラウド中心のシステム構築
    ・会社の守りを固める「費用削減」何ができる? 具体的な取り組みと成果
    ・脱・コストセンター、「収益向上」につながる経理部門の仕組みとは

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