なぜ「クレカ」がカギ? “キャッシュレス8割”に向かう日本で主導権を握るには
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急速に進んだキャッシュレス化、その現状と課題
中でも伸びているのがクレジットカードだ。電子マネーやQRコードなどの伸長も注目されるが、全体の約8割はクレジットカードであり、その伸び率も最も大きかった。生活者視点でも、ここ2、3年で現金を見る機会は格段に減り、フルキャッシュレスで生活できる環境が急速に整備されたことが実感できるだろう。
ただし、それでもまだ約4割であり、残り6割はいまだに現金生活者である。逆にいえば、今後のキャッシュレス決済比率80%に向けて、多くの企業にビジネスチャンスが広がっているともいえる。
新興のフィンテック企業はもちろん、小売や流通、エンターテインメントなどの既存企業も、今後のキャッシュレス化の波をとらえ、既存のビジネスを拡大したり、新たなビジネスを創出したりできるはずだ。
今後のキャッシュレス化の潮流をとらえる上で、重要なポイントの1つが多様化するニーズへの対応だろう。たとえば若年層のニーズをとらえたBNPL(Buy Now Pay Later:後払い決済サービス)や、金融に限らずスマホで完結する顧客体験(UX)を備えたサービスは著しく伸長している。
一方、こうした多様化するニーズに対応するには、いくつかの課題があるのも事実だ。ここからは、こうした課題を解決し、チャンスを生かす方策について見ていきたい。
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・大きなメリットがある一方、課題も抱えていたクレジットカード発行
・多様で小規模なニーズに対応するには?
・地方の小売店や鉄道会社でも独自の金融サービスを運用できるワケ
・時代のニーズに応える使いやすい金融サービスの実現へ
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