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- 2012/10/30 掲載
【ITビジネスと孫氏の兵法(7)】最高の成功とは、「戦わずして勝つこと」
早稲田大学客員教授
中国清華大学顧問
民主党参議院議員
後藤洋平
1982年大阪市生まれ。東京大学工学部システム創成学科卒。在学中は堺屋太一ゼミナールにて「どうして売れる ルイヴィトン」執筆や東大ブランドショップ立ち上げに参加など活動多数。現在、株式会社フューチャー・デザイン・ラボにて数々の新規事業立ち上げに参画している。
<原文>
孫子曰わく、
凡そ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。
軍を全うするを上となし、軍を破るはこれに次ぐ。
旅を全うするを上となし、旅を破るはこれに次ぐ。
卒を全うするを上となし、卒を破るはこれに次ぐ。
伍を全うするを上となし、伍を破るはこれに次ぐ。
是の故に百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。(3.2)
<対訳>
およそ軍事力を用いる原則としては、敵国を保全したまま勝つのが最上の策で、敵国を撃破して勝つのは次善の策である。
敵の軍団(一万二千五百人)を保全したまま勝つのが最上の策で、敵の軍団を撃破して勝つのは次善の策である。 敵の旅団(五百人)を保全したまま勝つのが最上の策で、敵の旅団を撃破して勝つのは次善の策である。 敵の大隊(百人)を保全したまま勝つのが最上の策で、敵の大隊を撃破して勝つのは次善の策である。 敵の小隊(五人)を保全したまま勝つのが最上の策で、敵の小隊を撃破して勝つのは次善の策である。 したがって、百度戦闘して百度勝利を収めるのは、最善の方策ではない。戦わずに敵の軍事力を屈服させることこそ、最善の方策なのである。
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