東京都 2024/07/31開催

空飛ぶクルマの国内外の最新動向

概要

会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信(2週間、何度でもご視聴可)

【重点講義内容】
Ⅰ.「空飛ぶクルマ」の制度ならびに政策動向

東京大学 名誉教授/
未来ビジョン研究センター 特任教授
鈴木 真二(すずき しんじ) 氏
13:00~13:55

「空飛ぶクルマ」はわが国では2025年大阪関西万博を、海外では2024~25年を目標に型式証明取得が進められている。「空飛ぶクルマ」は電動主直離着陸機(eVTOL)という過去にない航空機であり、認証制度作りが課題であり、運航に関しても、そのための離発着施設の規格制定も必要など、制度面での整備が政策的に進められている。そうした状況を概説したい。

1.空飛ぶクルマの原理と設計の進化
2.空飛ぶクルマの型式証明の方向性
3.空飛ぶクルマ運航のための環境整備
4.その他
5.質疑応答/名刺交換

Ⅱ.AAM(空飛ぶクルマ)の実像:
 「3つの約束」と2030年に向けての実現化シナリオ

航想研 代表/
航空機国際共同開発促進基金(IADF) 理事
奥田 章順(おくだ あきのぶ) 氏
14:00~14:55

2025年の大阪関西万博で国内でも話題となっている「空飛ぶクルマ」だが、海外ではAAM(Advanced Air Mobility)、eVTOL(electric VTOL)と呼ばれる次世代エアモビリティで、「航空機」である。その実現化、社会実装には「安全」、「安心」、「継続」という、AAM(空飛ぶクルマ)としての3つの約束が必要となる。「安全」は言うまでも無く認証・認可であり、「安心」はPE(Public Engagement)やPA(Public Acceptance)など。そして、社会実装されたAAM(空飛ぶクルマ)がビジネスなどで(このためにはインフラやエコシステムが必須)、継続的に運用されることが重要となる。ここでは、海外の最新動向と取組から「3つの約束」の実状と直面している課題、海外で先行する2030年に向けての実現化シナリオについて概説して、AAM(空飛ぶクルマ)の実像と今後を考察する。

1.最新のAAM(空飛ぶクルマ)の動向と「3つの約束」
2.「安全」:AAM(空飛ぶクルマ)の認証・認可と取組動向と今後(型式認証、操縦資格、運航認可等)
3.「安心」:AAM(空飛ぶクルマ)の社会実装に向けての取組動向と今後(鍵となる公共性)
4.「継続」:AAM(空飛ぶクルマ)のアプリケーションと事業採算性
5.2030年に向けての実現化シナリオ(注目される2028年とその後)
6.質疑応答/名刺交換

Ⅲ.「自由な空の移動」実現に向けた交通管理と
  社会受容の課題と世界の取り組み事例

東京大学大学院工学系研究科 
航空宇宙工学専攻 特任研究員
中村 裕子(なかむら ひろこ) 氏
15:05~16:00

「空飛ぶクルマ」へは、自由な空の移動による課題解決への期待と、製造業としての新市場の開拓への意欲が、集まっています。この講演では、その自由な移動を築くための交通管理の視点、また、社会実装に必要な直接の顧客とはなり得ない地域住人との信頼の構築について焦点を当て、海外都市の次世代エアモビリティ計画とその進捗レポートから、交通管理の課題の整理や地域で望ましいアクションについての事例を紹介したいと思います。

1.次世代エアモビリティの概要
2.交通管理の視点での課題の整理
3.Vertiportの実装に向けた海外の取り組み事例
4.その他のモビリティとのインフラ共用に向けた海外の取り組み事例
5.「社会受容の醸成」の落とし穴、地域と共に創る取り組み事例
6.質疑応答/名刺交換

Ⅳ.空飛ぶクルマの機体開発動向と社会実装に向けた日本国内の取組み

日本政策投資銀行 産業調査部 調査役
岩本 学(いわもと まなぶ) 氏
16:05~17:00

世界各国の様々な企業が空飛ぶクルマの機体開発を進めており、2025-26年には複数の機体が商業運航を開始する可能性がある。ここ日本においても大阪万博をきっかけに新しいモビリティとして定着させるべく、多くの企業・自治体が社会実装に取り組んでいる。本講演では各機体メーカーの最新の状況を解説するとともに、日本国内の企業・自治の取組みについて網羅的に紹介し、今後の行く末を考察する。

1.主要な機体メーカーの最新動向
2.空飛ぶクルマに取り組む国内企業の紹介
3.国内の自治体の取組紹介
4.まとめ
5.質疑応答/名刺交換

開催日

2024/07/31 (水) 13:00〜17:00

エリア

東京都

主催者

原総合知的通信システム基金

種別

有料セミナー

ジャンル

IT戦略


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