- 会員限定
- 2016/10/17 掲載
なぜ今「家電」? ソニー上木氏とはてな石田氏に「家電会議」の戦略と背景を聞く
ソニー×はてな「家電会議」インタビュー(前編)
後編はこちら
なぜソニーとはてながコラボ? 両社の戦略的背景
──そもそも、なぜ「家電会議」のようなコミュニティサイトを立ち上げようと考えられたのでしょう?上木氏:まず戦略的な話として、ソニーは無料ニュースアプリ「ニューススイート(News Suite)」を提供しています。これはXperiaにプリインストールされているほか、Android端末でも利用でき、70か国に展開し、インストール数4500万、月間アクティブユーザー700万人と、かなり普及してきました。
そのような状況で、最近の市場を踏まえ、しっかりとメディア事業として育てることになったのです*。今回は、そのニュースアプリの派生として、はてなさんとコラボして「家電会議」というニュースコミュニティを立ち上げました。
*10月1日から「ニューススイート」事業は、ソニーネットワークコミュニケーションズに移管。
──はてな側には、どのような背景がありましたか?
石田氏:我々は「はてなブログ」や「はてなブックマーク」など、コンテンツプラットフォームを開発・運営してきました。今、はてなブックマークは国内のみならず、グローバルに目を向け、より細分化してマネタイズを狙う方向に挑戦しています。つまり新しいフェーズに入ってきたのですが、最近のWebサービスやアプリは、座組的に1社ですべてやることが難しい時代になっていると感じます。
たとえばソニーさんはハードウェアを持っているので、製品を介したユーザーとの接点があり、そこから多面的な展開ができます。グローバルな知名度、ブランド力もある。我々が単独でシニア層などの新領域に出ようとしても、辛いものがあります。
一方で、ソニーさんとお話しをする中で、コミュニティへの関心が明確に示されていましたので、我々もこの分野であれば貢献できると考えました。両社に明確なメリットが出せる、こういう形での協業はうれしいですね。
アプリではなくWebサイトである理由
──両社の役割分担などはありますか?上木氏:我々は今回のプロジェクトを共同事業という形で進めます。戦略企画は両社でやり、それをスケールさせて海外などに展開するのはソニーが担当します。一方、サイト構築と運営に関しては、はてなさんが担当します。そのためユーザ―のアカウントやカスタマーサポートなどは、はてなさんのノウハウで実施してもらっています。
──「ニューススイート」はアプリですが、「家電会議」はWebサービスですね?
上木氏:基本的には、オープンに開かれたものにしたかったので。一応、「ニューススイート」の導線という考え方もありますが、「ニューススイート」の強化というよりも、そこから派生する新しいメディアにしたいと考えました。
石田氏:最近では「antenna*」や「NewsPicks」のように、アプリでユーザーをつかんでからWebサービスに展開する、という形がかなり増えており、そういう意味では自然な流れなのかもしれません。「App to Web」は全世界的にもトレンドになりつつあるようです。
【次ページ】 「価格.com」との違いは? マネタイズはどうする?
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました