- 会員限定
- 2016/09/23 掲載
CURIOの高級ベビーカーはなぜ「イクメン」に売れるのか?
イクメンやイクボスを目指す男性が「グッ」とくるベビーカー
何かと注目を浴びている小池百合子東京都知事の発言だが、中でも3200名の管理職を前に行った「イクボス宣言」は都の喫緊の課題の一つだ。小池知事は「都庁の残業の多さにびっくりした。皆さんが夜中まで仕事をすると部下は帰れない」と指摘。超過勤務の縮小、育児・介護休暇が取得しやすい職場づくりを訴えている。航空産業や自動車関連などの金属加工業が盛んな岐阜県のCURIO(キュリオ)は、高橋製瓦の三代目にあたる高橋陽介さんが2006年にベンチャーとして立ち上げた企業だ。自転車好きの高橋さんは「自転車でけん引できるベビーカーを作りたい」という一念から、長男の誕生を機に地元の車いすメーカーに製造を依頼。40台におよぶ試作品を経てついに自転車でけん引できる超高速ベビーカーの製造に成功した。
日本の道路交通法では、欧米とは違って許可なく自転車でのベビーカーのけん引は行えない。加えて、交通量の多い日本の道路事情では危険が伴う。そこで高橋さんが考えたのは、マウンテンバイクにベビーカーのイメージを重ね合わせた「ストローラーR」だ。高橋さんは「子供を運ぶためだけの道具ではなく、(イクメンを目指す男性が)子供と遊ぶための乗り物を作りたかった」と当時のねらいを語る。
ストローラーRはアウトドアでも使えるベビーカーだ。軽くて丈夫なアルミフレームや通常は5インチ程度が一般的な車輪を12.5インチと大径にし、ネガティブキャンバー構造(競技用の車いすに用いられているハの字型のタイヤ)を兼ね備え、安定性と小回りの良さを両立している。街走り仕様の前輪をオプションのトレイルジョイントに付け替えれば、四輪駆動車のようなグリップが得られ、砂や泥でもスタックしない。
また、ベビーの乗り心地をよくするためにサスペンションを標準装備し、車輪とシートの間に買い物かごが収納できるカーゴスペースを設け利便性を追求している。
二つに折りたためば自立するので、自宅での保管や車での移動に最適だ。「太めのフレームがかわいい、買い物に行ってもカゴが収納できるのでハンドルにぶら下げずに済む」と、イクメンだけでなく女性ユーザーからの支持も得ているのだという。
【次ページ】CURIOの高級ベビーカーはなぜ売れる?
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました