- 2016/03/14 掲載
国内スマホゲーム市場規模、2016年は9450億円 パズドラ・モンスト衰退も成長の理由は
2016年スマホゲーム市場、パズドラ、モンスト人気は下降へ
2014年度の国内スマホゲーム市場は、パズドラ、モンストをはじめとするスマホゲームの黎明期から人気となったゲームアプリが幅広いユーザー層に支持されたことで市場が急拡大した。リリースから数年を経過した現在においてもその人気は高い水準を保ち、2015年度も同様の傾向にある。しかし、今後はこれまで市場をけん引してきたパズドラ、モンストの2タイトルに関しては徐々に人気が下降していくとし、一方でゲームメーカー各社から有力なコンテンツを搭載したアプリが複数リリースされ、それらが一定の人気を博して市場を下支えすると考え、2016年度の国内スマホゲーム市場規模(メーカー売上金額ベース)は前年度比102.2%の9,450億円に達すると予測する。
加えて、コナミデジタルエンタテインメントやカプコン、スクウェア・エニックスなどの家庭用ゲーム機向けゲームを主力としていたゲームメーカーが、スマホゲーム開発へとシフトし、自社の有力コンテンツを積極的に展開して人気を博している。2016年には、家庭用ゲームの最大手メーカーである任天堂の参入が予定されている。既存ヒットアプリの人気減少をその他の勢力でカバーできる環境は整ってきているといえる。
スマホゲームを取り巻く環境は非常に速いスピードで変化しており、今後も新たな手法で人気を集めるゲームが登場する可能性は十分ある。しかし、現在の市場環境では家庭用ゲーム機向け開発と同等の技術力が求められ、さらに開発期間の長期化に伴うコストの増大や人員の確保、開発ライン数の多さなどが必要条件となっている。矢野経済研究所では、これらの要件を満たすことのできる企業は限られており、有力なコンテンツを有するゲームメーカーの市場における寡占化が進むとしている。
VR、ヘッドマウントディスプレイの普及も市場拡大に好材料
また、海外市場では、東アジアや東南アジア、中近東、南米などの新興国で今後も一層のスマートフォンの普及が見込まれるほか、特にアジア諸国については日本との文化的な親和性が高いため、今後も現地企業との提携や協業を前提としたスマホゲームの開発や市場への投入が進んでいくと予測する。
スマホゲーム市場が立ち上がって以降、海外市場へ参入するゲームメーカーはこれまで複数社あったが、いずれも現地への継続的なゲームアプリの投入には至っておらず、市場参入と撤退を繰り返す状況にあった。現在では、これらの経験を活かし、より地域ごとの文化に合わせた仕様に変更したゲームアプリを投入する傾向が強まっており、スクウェア・エニックスの中国向け「乖離性ミリオンアーサー」など成功事例と呼べるゲームアプリも誕生している。今後は、有力な現地法人と協業したゲームアプリを含め、様々な日系企業のスマホゲームが海外へ展開されていくと結論づけた。
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