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- 2018/10/16 掲載
AI(人工知能)スタートアップ33社まとめ、第3次AIブーム牽引する注目ベンチャーリスト
アラヤ:ディープラーニングの演算量削減技術を保有
ディープラーニング、機械学習で予測モデルの構築やビッグデータの解析を行っている企業。データ分析・予測に基づき最適なアクションを提案するソリューション、ディープラーニングを活用して画像・センサーから得られるデータで人や物を識別するソリューション、ディープラーニング小型化ソリューションなどがそのサービスとして挙げられる。
アラヤが開発したディープラーニングを小型化するためのディープラーニング演算量削減技術は「Microsoft Innovation Award 2018」の最優秀賞を受賞している。
https://www.araya.org/
エイシング:機械制御に特化したAIアルゴリズムを採用
機械への組み込みを前提としたAIアルゴリズムを開発・提供している企業。コア技術「DBT(Deep Binary Tree)」は少変量データを高速・高精度に扱う機械制御に特化したAIアルゴリズム。DBTを搭載したAIチップの特徴は超軽量で動作、高速データ処理、リアルタイム学習、スタンドアローンでの追加学習が可能である。すでに自動車部品メーカーや製薬会社などの工場現場において採用され始めており、産業ロボット、フィンテックへの活用も期待されている。
https://aising.jp/
エクサウィザーズ:自治体向けデータ解析サービスを提供
ディープラーニング、機械学習を用いた画像・データ解析技術に基づくソリューションを開発・提供している企業。自社事業として自治体向けデータ解析サービス「健寿君」がある。地方自治体向けの市民一人ひとりの健康状態をAIで予測するデータ解析サービスだ。ほかに、AIを活用した人事サポートサービス「HR君」も提供。蓄積した人事評価データを活用して今後活躍する見込みの高い人材候補者を評価するなどデータを活用した採用活動をサポートする。
https://exawizards.com/
オルツ:人格を持ったパーソナルAIを開発
人格を持ったパーソナルAI(PAI)を開発している企業。PAIはインターネット上の情報、SNS上の情報からパーソナルデータを取得して蓄積・解析する。たとえばAさんという人のパーソナルデータを蓄積・解析することでAさんの人格をコピーできる。さらに自然言語処理の対話エンジンと音声合成などに強みがある。メールやチャットでの自動返信のみならず対面でのコミュニケーションの代行も可能となる。
https://alt.ai/
オープンエイト:ユーザーの嗜好に応じた動画コンテンツを自動生成
AIを活用した動画コンテンツ生成技術を開発・提供している企業。自社メディア「LeTRONC」においてAIによる自動動画生成機能を実装している。AIを活用してユーザーの視聴履歴を分析し個々のユーザーに合った嗜好の動画コンテンツを自動生成する。その自動動画生成機能は一般企業向けのクラウドサービス「VIDEO BRAIN」としても提供。VIDEO BRAINで動画を作るのには専門知識は不要で、素材を入稿するとAIが素材を分析して編集を施した動画を提案してくれる。
https://open8.com/
コンシェルジュ:AIチャットボットが作成できる
カスタマーサポート、マーケティング領域に特化したAIチャットボットを開発・提供している企業。自社開発のAIチャットボット「ConciergeU」は自然言語処理エンジンを搭載しており、顧客とのやりとりに自動対応する。ConciergeUではWebサイト、Facebookメッセンジャー、LINEなどあらゆる対話型のサービスと連携可能。また、自動翻訳エンジンを搭載しており、英語、中国語、スペイン語などの主要言語のみならず100を超える言語に対応している。
https://www.conciergeu.com/
シナモン:ホワイトカラーの業務効率を高めるサービスを展開
ディープラーニングや機械学習を活用し「ホワイトカラーの業務効率を高める」ソリューションを開発・提供している企業。自社プロダクトには、契約書の要点抽出、請求書の登録、手書き文書を読み取るAI-OCRサービス「Flax Scanner」、ユーザーと商品情報をマッチングしてリコメンドする「Lapis Engine」、自然言語でのやりとりが可能なチャットボット「Scuro Bot」、製品名や企業独特の用語を事前学習させて精度を高める音声AI認識ソリューション「Rossa Voice」などがある。
http://cinnamon.is/
モノテクノス:IoTにかかせない試作基板を開発
IoT、AI領域で電子回路設計やプログラム開発を行っている企業。IoTにかかせない試作基板を開発、顧客自らがIoTのデータ計測や遠隔監視をできるようIoTの導入・運用までサポートする。http://monotechnos.co.jp/
AlphaICS:データセンターにおけるAI処理を効率化
AIチップを開発・提供している企業。自社開発のAIチップ「RAP(Real AI Processor)」は、端末側でのAI処理を省エネルギーで高効率に行えるようにするものである。RAPはデータセンターにおけるAI処理の効率化や自動運転車、ロボット、ドローン、遅延時間が致命的となる音声対話処理システムなど端末側での認識・意思決定を可能にする。https://www.alphaics.ai/
ArchiTek:高度化する画像センシングに対応
AI、画像処理の半導体回路、ソフトウェア設計を行っている企業。同社のコア技術は画像処理向けのアーキテクチャ「aiPE(Advanced Inteligent Pixel Engine)」である。aiPEはエッジコンピューティングの基幹部品として機能し、端末でデータを処理してクラウドと連携する。セキュリティや群衆の混雑・導線解析、子供・老人見守りなどのカメラ、自動車のリアルタイム画像処理、災害地調査・災害者捜索などで活用するドローンカメラなどの用途がある。
http://www.architek.co.jp/
AskStory:さまざまなデータマイニング用途に活用
AIを活用したデータマイニングを行っている企業。同社のコア技術であるAIエンジン「Askl」では、患者の病気を自律的な診断、面接の自動スケジューリング、家電の自動化などが可能。また、Asklを使用したアプリ「myOndo」はユーザーのエアコンの利用パターン、室内・室外の温度を加味したうえでエアコンのエネルギー消費量削減を図る。アプリ「Whyme」では仕事と求職者の最適なマッチングを可能にする。
http://www.askstorygroup.com/en
Authenteq:身元証明サービスで不正アクセスを防止
ブロックチェーンを活用した身元証明サービスを開発・提供している企業。ユーザーはスマートフォンでパスポート(もしくは政府発行のID)の顔写真ページを読み取る。次に顔写真を“自撮り”すると、「Authenteq」によって同一人物なのかどうか照合され、90秒でオンラインIDが発行される。このサービスを活用すると、荒らし行為等でアクセス禁止になったユーザーが別のユーザーアカウントを作ってWebサイトに再びログインすることはできなくなる。またAIは本物の人間がID発行の手続きをしているのかを検出でき、スパムによる不正行為も事前に防止する。
https://authenteq.com/
Cogent Labs:AI OCR技術「Tegaki」などを開発
人工知能の研究・開発と関連ソリューションサービスを提供する企業。時系列データ予測システムや自然言語、深層学習などの分野で研究開発を行っている。AIで手書き文字をデータ化するOCRサービス「Tegaki」の手書き文字の認識率は99.22%を誇り、データ入力の効率化とコスト削減を支援する。また、非構造化データを扱うことができる文章検索システム「Kaidoku」は、文書の内容を解釈し、類似の内容の文書と分類できる。弁護士業務での参考判例の検索、医療現場での情報整理などに使用できる。
https://www.cogent.co.jp/ja/
Crowdworks:教師データ作成の代行サービスを提供
クラウドソーシングで機械学習用の教師データ作成の代行サービスを提供している韓国の企業(日本の総合型クラウドソーシング、「クラウドワークス」とは別の企業)。機械学習には大量の高品質な教師データが必要となるが、企業は自前で教師データ作成のための人手を確保せざるを得なかったが、同社のサービスを利用することで、画像データ、テキストデータ、音声データなど大量の教師データを短期間で獲得できるようになるという。
http://www.crowdworks.kr/
EAGLYS:データを暗号化したまま計算が可能
AIを活用したビジネスソリューションを開発・提供している企業。コア技術「VIKI」はデータを暗号化したまま計算することを可能とする秘密計算暗号技術。VIKIを活用することで計算の全プロセスを暗号化しハッキングされるリスクを抑えられる。VIKIを活用したソリューションとしては不動産業務特化の「VIKI REALITY」がある。各不動産会社が持つ成約事例などのクローズドデータやオープンデータを集めて暗号化状態で学習し、最適な販売価格や類似物件を予測できる。
http://eaglys.co.jp/
Empath:音声感情解析AIで喜び・怒りなどの感情を検出
音声感情解析AIを開発・提供している企業。音声感情解析AI「Empath」は人間の声のスピード、ピッチ、トーンなど音声の特徴から4種類の感情(喜び、平静、怒り、悲しみ)を検出可能。メンタルヘルスアプリやコールセンター、ゲーム・VR、見守りロボット、フィットネスアプリなどに活用できる。APIの提供も実施しており言語に依存することなく感情解析ができるため世界50カ国、500社以上で利用されている。
https://webempath.com/
Evie.ai:AIアシスタントがメールで日程調整も
スケジュール調整AIアシスタントを開発・提供している企業。メールのCCに「Evie」というAIアシスタントのメールアドレスを入れるとEvieが相手と自動的にやりとりして日程調整まで遂行する。さらに、ミーティングルームの空室状況も考慮する機能もある。EvieはMicrosoft Office 365やGmail、Slack、セールスフォースなどと連携可能。ビジネス現場でのスケジューリングに関わる時間・コストの削減を推し進める。
https://evie.ai/
【次ページ】ここまで前半17社、次ページから後半16社を紹介
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