- 2013/09/20 掲載
電通、スペインの広告代理店「ワイメディア」買収 同国2位のシェアに
今後DANは、ワイメディア社、ウインク社、およびこれら2社の株主との個別合意に基づき、2019年までに2社をイージス・メディア・イベリアの100%子会社にする予定という。
電通では、これら2社の買収によって、世界トップ20マーケットのひとつであるスペインにおいて、同社グループの競争力をさらに強化していくことにあると狙いを説明している。
ウインク社は設立以来、ワイメディア社のデジタル部門としての役割を担っている。ワイメディア社は統合型の広告キャンペーン展開に強みを持ち、デジタルマーケティング事業を専門とするウインク社や電通グループのIsobar(アイソバー)と連携することで、クリエーティビティーの高いサービスを提供する広告代理店としてのポジションを確立してきた。
電通グループはこれまでスペインのメディア事業においては、Carat(カラ)とVizeum(ビジウム)という2つのブランドで事業を展開してきたが、今回の買収を契機に、現Vizeum Spain(ビジウム・スペイン)を買収後のワイメディア社に統合する考えという。
これにより、電通グループの市場シェアはスペインで業界2位のポジションを獲得できるようになると見込んでいるという。
世界の広告業界は、英WPP、米オムニコム・グループ、仏ピュブリシス・グループ、インターパブリック・グループの4大メガ・エージェンシーに、国内最大手の電通が追従する形になっている。電通は、2013年3月に英イージス・グループを買収して、インターパブリックに迫っている。また、7月には2位のオムニコムと3位のピュブリシスが合併計画を発表している。
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