今回Citrixが買収したZenpriseは「次世代のMDM」に焦点をあてた製品開発を手がけるMDM専業ベンダー。2003年に設立され、航空、防衛、金融、ヘルスケア、石油ガス、小売、官公庁などに顧客を抱える。

　現在、BYOD（私物端末の持ち込み）問題が注目を集めているが、Citrixによれば「これはいずれもポイントソリューションであり、すべての問題を解決するものではない」という。

　CitrixとZenpriseのソリューションを組み合わせることで、あらゆるモバイルデバイスに対応し、モバイルアプリケーションとデータ管理、MDMに必要とされるすべての機能を持った統合されたエンタープライズモビリティ管理ソリューションを提供できるとしている。

　Citrix モバイル ソリューション担当バイスプレジデント 兼ゼネラルマネージャーのスミット ダーワン氏は、「コンシューマライゼーションやBYO（BYOD）は、企業が生産性の優れたモバイルワークフォースを実現しながら、企業情報資産の厳格な管理を可能にする上で、非常に困難な課題を企業に突きつけています。Zenpriseは、その先進的なMDM製品、経験豊富なチーム、イノベーションの歴史、100万台を超える機器への導入実績などを有しています。すべてが揃ったCitrixのエンタープライズモビリティ管理ソリューションは、モバイルアプリケーション、コンテンツ、デバイスの管理および安全性の確保に必要なすべてを提供します」と語っている。