- 2012/10/17 掲載
Surfaceが予約を開始、価格や仕様も正式公開--米マイクロソフト
Surfaceは、インテルプロセッサでWindows 8 Proが動作するモデルと、モバイル向けのARM系プロセッサで動作するWindows RTが動作するモデルがあるが、今回予約を開始したのは、Windows RTモデル(関連リンク:Windows8タブレット続々、インテルが新チップ「Atom Z2760」を発表 ARM対抗)。新しいOSであるWindows 8と同じ、10月26日に出荷を開始する。
今回、提供するのは3モデル。それぞれ価格は、Touch Cover付き64ギガバイトモデルが699ドル、Touch Cover付き32ギガバイトモデルが599ドル、カバー無し32ギガバイトモデルが499ドルで、iPadと同等か下回る価格になっているものの、同社のハードウェアパートナーが懸念を表明していた低価格路線は見送られた。
今回予約を開始したSurfaceの仕様の詳細は以下の通り。
OS | Windows RT(Microsoft Office Home and Student 2013 RT Preview2) |
筐体 | 10.81×6.77×0.37インチ、680グラム(1.5ポンド)未満、物理ボタンは音量と電源 |
ストレージ | 32ギガバイト/64ギガバイト |
ディスプレイ | 10.6クリアタイプHD(解像度は1366×768)、スクリーン比16:9、5ポイントマルチタッチ |
CPU | NVIDIA T30、システムメモリ:2GB |
無線通信 | Wi-Fi(802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0 |
バッテリ | 最大8時間、アイドル状態で7~15日 |
カメラ | 720ピクセルHDカメラ(フロントとリア) |
ビデオ | 2本のマイク |
オーディオ | ステレオスピーカー |
ポート | フルサイズのUSB2.0、microSDXCカードリーダー、ヘッドフォンジャック、HDビデオポート、カバーポート |
センサー | 照度センサー、加速度、ジャイロ、磁力 |
保証 | 1年間のハードウェア保証 |
Windows RTでは、従来のWindowsアプリが利用できないが、Office 2013のプレビュー版が標準搭載されているほか、マイクロソフトのオンラインストア(Windows Store)からアプリをダウンロードできる。プレビュー版Officeは、完成版がリリース後、アップデート経由で最終版が提供される。
なお、オンラインストアで購入できるのは、米国、カナダ、オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、香港、英国の8か国で、日本国内での発売は未定。
特徴的なカバーは、感圧式の「Touch Cover」と従来型のキーボードに近い「Type Cover」が用意されている。Type Coverはセット販売はなく、価格は129.99ドルとなっている。
マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは、ハードウェアとサービス事業を強化する方針を示しているが、今回の発表ではハードウェアパートナーに配慮した価格設定になったほか、アプリの数でアップルやグーグルを大きく下回るWindows RTモデルを先行投入することから、どの程度の巻き返しが図れるのかは未知数。2016年にもタブレットがノートPCを上回るとの調査結果や9割の企業がWindows 8の全面配備を回避するとの指摘もあり、マイクロソフトは正念場を迎えている。
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