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ソニーは30日、フルハイビジョン(フルHD)の約4倍の解像度を持つ「4K(3840×2160画素)」に対応した84型液晶テレビの新型ブラビアを発表した。年内にも発売する。パナソニックも同日、裸眼3D対応の103型PDP(プラズマディスプレー)テレビを発表。ネットショップ向けの高品質カタログやデジタルサイネージ分野など、B2B需要を開拓する。
ソニーが発表した新型ブラビアは、フルHDの4倍となる約829万画素を持つ4K液晶パネルと、4K対応液晶テレビに最適化した超解像高画質回路「4K X-Reality PRO」を搭載した。これにより、フルHDの場合の半分の距離まで画面に近づいても画素が気にならず、約60度の視野角にわたって、きれいな画面を見ることができるという。さらに、取り外し可能な大画面に最適化したサイドスピーカー「10 Unit Live Speaker」を備えて、音源にもこだわった。
パナソニックは裸眼3Dに対応する103型のプラズマディスプレー(PDP)を開発した。インタラクティブマルチビュー3Dシステムと呼ばれる同システムでは、複数の角度から撮影した被写体の画像を制御できるため、よりリアリティが増すのだという。アートギャラリーや美術館、ネットショッピングサービスのための高品質のカタログ、デジタルサイネージなどのB2B分野での利用を見込む。
電子情報技術産業協会(JEITA)が27日に発表した7月の国内薄型テレビの出荷台数は前縁同月比84.7%減の41万4000台と過去最大のマイナス幅となった。地デジ以降に伴う買い替え需要の反動が原因で、日本におけるテレビ出荷はここ1年間低迷が続いている。反動減は今後も数年にわたって続くとみられている。
一方で、世界市場でも薄型テレビ出荷台数は減少している。米ディスプレイサーチの2012年第1四半期の薄型テレビ出荷台数によれば、前年同期比で8%減だった。さらに世界市場ではサムスン電子が9%の成長を記録して首位を堅持したほか、さらにLG電子がこれに続くなど、韓国勢の台頭が著しく、日本勢は苦境に立たされている。
ソニーとパナソニックは大型化、高解像度化で巻き返しを図る姿勢を示しているが、韓国のLGも4K対応テレビで追随するなど、競争は激化している。
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