電通が100%子会社化するのは、電通コミュニケーションズ、電通マーコム（共に2003年設立）、電通クリエーティブ・インパクト（2005年設立）の3社。同社はこれまで社内に「電通インドグループ」を設置し、インドで事業展開している主要3社と電通コミュニケーションズ傘下のCRM専門会社である電通メディアテック（CRM専門会社）、インターネット広告会社のクリックストリーマーズ等を統括してきた。

　英国のメディアサービス企業であるゼニスオプティメディアによると、インドの広告市場は2009年が44億6,300万ドルで、2013年は75億4,800万ドルに達するという。

　同社は、今後のインド広告市場の重要性を鑑み、より一層サービスの独自性を高めるために主要3社を完全子会社化したとしている。さらに、広告事業だけでなく、スポーツやデジタル等の事業も積極的に進める。