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1~2時間あれば業務プロセスは可視化できる
業務プロセス最適化(BPM)の対象業務範囲は、ERPパッケージがカバーする会計や人事、給与といったバックオフィス系の業務から、より売上や収益に直接結びつく業務にまで拡大している。しかし、業務プロセスは企業規模大きくなるにつれて複雑になる一方だ。また、属人性の高い業務は様々なプロセスが複雑にからみあっており、担当者しか分からないといった場合もある。こういった非効率な業務やその手順を改善するのに「まず何から手をつけたらいいのか分からない」という課題を持つ企業は少なくない。
ワークフローやBPMなど、ITツールの側面から数多くの企業の業務プロセス改善をサポートしてきたNTTデータイントラマート 執行役員 開発本部 本部長 大西直樹 氏は「業務プロセス改善は現場主導で進めていくことが重要だ」と語る。
「業務プロセス改善の進め方は大きく『可視化』と『改善』に分かれます。まず、現在の業務を順番に並べ、定型的なフローを図示していきます。組織をまたぐ業務の全体像を把握している人は社内にもそう多くないので、組織横断的にワーキンググループを作り、そこで業務プロセスの流れを整理していきます」(大西氏)
大西氏は「関係者が1、2時間集まるだけでも、1つの業務プロセスの流れがわかるようになる」と指摘する。業務プロセス改善のためには、面倒くさがらずにさまざまな組織を巻き込む力が求められているのだ。
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